未来が苦手という話

kikikomomi
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数ヶ月、あるいは年単位で未来を考えるのが苦手だ。

数日や数週間であればそこまで恐ろしくはない。それらの時間についておおよそ想定を外さないと考えているから。うまくいく、うまくいかないではなく自分のコントロールの中で物事が進行するだろうとなんとなく見通しが持てる。それゆえ不安にはならない。

しかし数ヶ月、数年となると話が変わってくるそういった未来について今の自分の影響力はとても小さい。未来をコントロールできる見通しなどなく、それが怖い。

だからといって現時点で過去の判断や選択を後悔しているのかというと全くそういった考えには至らない。基本的に過去の選択について振り返らないたちなので、『あのときああしていれば』とは絶対に思わない。今の状況に満足しているかしていないかの判断基準は持ち合わせているが、その責任について過去の行動を振り返りはしない。

ただ選ぶときは違う。どうしたら未来が良くなるのか、プラスになるのか、マイナスにならないのか全くもって分からない。選ばなくても選んでも人生の満足度としては変わらない。それは知ってる。でも可能性を取りこぼしながら生きていくのが辛い。掴めたはずの未来を手放すのが恐ろしい。

直近の未来についてそのように感じないのは、直近の未来までを現在の時間軸として認識していて、それまでに発生したずれは修正を行えばよいと考えている節があるからかもしれない。ある目標とした到達点にあたらずといえどもとおからずの状態に持っていける自信がある。

未来はそうした結果や到達点が定まっているわけでない。こういった状況に本当に弱い。

どうするのが良いのだろうか。決断は良い結果をもたらすだろうか。現状が守られるのか。果たして現状が守られる状態が良い結果をもたらすのか。ここまでいくと全てが裏目にでるのではないのかと思考がループを始める。

いかようにして未来を選んでも、その選んだ先に何を掴むかは自分自身で決めるものだと理屈の上では理解している。後悔などせずその場で足掻いで何か今よりもよくなっていけば、周りの環境や場所だと本質的に関係ないのだと。そのときに周りの人がより意欲的な空間にいた方がその踏み出す幅がもう半歩大きくなるかもしれない。飛び込んでみてだめだと思っても見限られるような状態ではない。選択は全てを決めない。可能性は自分で掴みとって自分の形にする。それさえできれば今よりもっと成長できるはずだと信じていたい。