目指す姿

kikikomomi
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エンジニアとして活動する中で自分の目標を書きます。

ただの独り言なので静かなインターネットというサービスを利用しました。

自分のルーツ

目標を考える前にその考えを持つに至るまでの過程が必要になると考えているので自分の中にある「ものづくり」のルーツを書き起こします。

「DTP」との出会い

ものづくりを始めるようになったきかっけは DTP に出会ったからだと考えています。DTP:DeskTop Publishing とは Word や illustrator などのパソコンのアプリを使って印刷物をデザインすることをいいます。

数年前の話ですが、旅行に出かけた先で、いろんな場所に行ったわけですが、そのどこにでも誰かがデザインした印刷広告が飾られていたり、パンフレットが置かれていて、多くの人がそれを見て、手に取っていました。

そんな印刷物を見て、印刷して情報を伝えるという行為が綺麗だなと思いました。元々、それらの広告やパンフレットは実際に行政の担当者や企業の人が自分たちで書いているのだと考えていました。しかし、途中でそれらには代行業者が存在していてそうした会社の人がデザインや印刷、あるいは流通まで行っていると知りました。

みんなが手に取って、旅行先での体験を豊かにする印刷物が当時の私にはとても魅力的でした。そうして Adobe の illustrator というサービスを知って高校に入って自由に使えるお金とパソコンが手に入った私は印刷物のデザインをするようになりました。

ここから先の DTP がどういう扱いになったのかという話はここで話しても仕方のないことなので省略します。今はプログラミングがメインですが、サークルなんかでは印刷物のデザインをするときもありますよ。

「ものづくり」のルーツ

DTP について実際にツールを触りながら、学習していましたが、その頃になると少し目線が広がって、自分の行動の原動力について考えるようになりました。

DTP にはまった理由は「みんなの旅行の体験を豊かにする印刷物」を魅力的に感じたからでした。でも旅行の体験を豊かにする方法なんていくらでもありますよね。ホテルマンやガイドさん、タクシー運転手など、もっと旅行者の近くでその体験を支えている職業はたくさんあります。また旅行に限らずともいろんな人の役に立つ仕事は世の中に無限にあるんだと当時の私は感じました。

そして私は、「人の役に立つ仕事」がしたいんだと気が付きました。それも実際にユーザーに与えられる「ものづくり」をする仕事がしたいのだと。

これが私のものづくりのルーツとなります。

何を作りたいのか

自分がどういうふうに考えているのかは理解しました。では実際にどういう「もの」を作っていきたいのか、という話になるのですが、昔から私はパソコンと共に生きていて、パソコンを使った「ものづくり」がしたいを考えました。

実際に手を動かして実際に存在するものを作る職業、軽工業と呼ばれる「ものづくり」も世の中にはあるのですが、それにはあまり興味がありませんでした。私の根底には「多くの人の役に立つ」あるいは「多くの人の生活を豊かにしたい」という願いがありますので、実際に作り手と受け手が 1 対 1 のサービスよりもインターネットの方が魅力的に感じました。DTP に憧れた理由も今考えるとこの願いが基になっていたのでしょう。

「ものづくり」を始められない

ここから実際に情報技術に関連したものについて学習するというフェーズが存在しているのですが、そこはとんとんと進みませんでした。

私のまわりにはまともにプログラミングをしたことのある人間もいなければ、パソコンすら自分が一番触れるという状態でした。あるいはもう一歩外へ踏み出して、自分のコミュニティを広げれば、別の可能性があったのかもしれませんが、その選択には至りませんでした。

しかしこれはある側面でチャンスであると感じていました。情報に関する技術を早いうちから習得しておいて損はないと思いますが、逆にその習得自体が目的ではないため、そのタイミング自体はいつでもよかったのです。

目的は「ものづくり」を通じて多くの人に豊かな体験を与えること。それゆえにそのツールである技術自体に強い興味は今もないと思います。もちろん楽しいと思って技術に触れていますが、あくまで趣味的な側面であって、技術好きが高じてプログラミングをしているわけではないと考えています。

技術的な進歩がない空白の時間

その技術的な進歩がない空白とも呼べる時間に何をしていたのかというと、ずっと技術について調べ物をしていました。といっても情報技術の最新動向について調べるというわけではありません。実際に世の中にあるプロダクトを知って、その中でどういった技術(ここでいう技術とは AI とか API とかとても単純なものです)が使われているのか、何ができるのか、どういう風に活用しているのかを調べていました。

その中で集めた情報を 1 つの Word にまとめていました。わくわくが詰まった Word ファイルです。体系的に調べていたわけありませんが、だんだんと調べている技術に偏りが生まれていってある 1 つの技術、 XR にたどり着きました。

そして DTP の練習と情報の収集に高校の頃の自分の時間を捧げたわけですが、やがて受験期が訪れます。

受験で得たもの

学力が秀でていないこと、今の時期にしか大きく役に立たない詰め込み型の学習をしたくないという側面がありつつ、情報に対する強い思いがあるという気持ちを根拠に AO に挑戦しました。結果から言ってしまえば受験は失敗に終わってしまいますが、その結果は特に重要ではありません。

AO で受験した大学名を具体的にあげませんが、その小論文の課題としてこのようなテーマが課せられていました。

デジタルツイン・行動変容・SNS この中から 1 つのテーマを選び、その可能性と問題点を挙げなさいという内容だったと覚えています。

この中で元から知っていたデジタルツインを選択し、それについて探究していきました。この過程で XR に関連した技術について深く調べました。これもあってより XR に魅力を感じた私は大学では XR に関連した研究、開発をしようと考えました。

まとめ

こうして大学入学までの軌跡と共に「ものづくり」に対する思いを書きました。

最後に話が分散しましたが、「多くの人の生活を豊かにするものづくり」の答えとして XR にたどり着いたというわけです。しかし本質は変わっていませんし、この心の根底にある願いも変わっていません。

これからの人生がどのような道のりになるのか分かりませんが、この「多くの人の生活を豊かにするものづくりがしたい」という気持ちはずっと持ち続けると思います。