休日がおわる。明日からの仕事を思うと憂鬱だなあと思いながら布団に転がっている。
唯一の救いは、ベッドの敷きパッドをガーゼの物に変えたことだ。ひんやりタイプの敷きパッドの時は寝てくれなかった三毛猫さんは、このガーゼの敷きパッドが大好きで、昼間に敷き変えたらさっそく乗って満足げに昼寝していた。きっと今夜から一緒に寝てくれる。
とはいえ寝て起きたら仕事だ。
働くこと自体が嫌というより、働く上でどうしても避けられない人間関係のあれやこれやがどうにも面倒くさい。
会社爆発しないかなとか、ゴジラに弊社踏まれないかななんてことは、私もさすがに大人なので考えない。
そもそも爆発したり踏まれたりして会社自体が消滅したら私は職を失うことになる。それは困る、自分と猫を養わなければいけないのだ。
なにより会社の爆発に巻き込まれて怪我をしたり、万が一命を失う人がいたらいけない。
だから「誰も傷つかず、会社も業績マイナスにならず私も同僚たちも給料は保証され、しかし私たちは働くことができないのっぴきならないやむを得ない出来事」が起きないだろうか。
例えば、突然職場の入口に現れるたくさんのお地蔵さん。どっしりと入口に並び、誰も職場に入ることができない。聞くと、お地蔵さんたちは恩人の家に向かう途中で道を間違え、弊社の入口にたどりついた。疲れてしまったので、ここで3日ほど休ませてほしい、御礼はします。と、3日分の売り上げを金銀財宝で保証してくれると言う。
職場に入れないのなら仕方がない、お地蔵様なら仕方がない……と職場は3日程閉鎖されることになりましたとさ。
そうだったらいいのになー