テレビや動画。

きのこ
·

テレビや動画が苦手です。

思い返してみれば、何年も前、日常的にテレビをつけっぱなしにしていたころ、消した途端にどどーっと疲れが押し寄せてくると同時に、うるさいほどの静寂が耳に痛くて、だいぶ我慢をしていた気がします。

わたしは、自分のペースというものがあって、このリズムが思うようにいかないとき、猛烈なストレスと不安を感じます。

それとは別に、心を掴まれてしまうと、他の物事がすべてまったく、排除されてしまう状態にすぐに陥る、という弱点もあります。

テレビや動画は、まさに、このふたつのポイントを抑えた存在で、わたしにとっては警戒するべき相手なんだと気が付いたのは、ここ数年のこと。

情報を得るためにテレビや動画を見ていると、進行が遅くて気が散るのに、どこに欲しい情報があるのかわからないので目が離せなくて、注意を払っていなくてはいけなくて、だんだんとイライラしてくるし、このまま見てて大丈夫なのかと不安も募ります。

そこでは、人がしゃべっていたりテロップが出たりするものだから、目と耳が囚われてしまって、見るのをやめる、という行為にたどり着くまで、そこそこのパワーを要します。

情報を得る目的ではなく、楽しみのための映像、これはこれで、わたしにとってはおおいに危険。好きなものだと、何時間でも、何日でも、何度でも、延々と見続けてしまって、最初に言ったとおり、実際にはものすごく疲れているのに、気が付けない。実際、大好きなゲーム配信者の動画なんかは、放っておいたら朝までだって見続けます。そして見終われば、完全なぐったり。

テレビがおもしろく感じられなくなって、テレビから離れてみたら、自分のペースを守りながら、いつでもさっと切り上げられる、わたしにとってほどよい距離感を保てるのは、読書と音楽なんだなということがだんだんわかってきてからは、テレビや動画との付き合い方を工夫できるようになりました。

安心して「受け身」になることができず、自分の意思と意図をもって、行動しないと、なんだか不安になるタイプに、テレビや動画は相性が悪いな、と思います。