「なんか好き」。

きのこ
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今朝起きて、今日からBlueskyの招待コードがなくなったことを知る。

SNSなんてやってもやらなくても、当然いいんだけど、わたしは好きだからいろいろやる。

自分が発信したいから、の気持ちもないとは言わないけど、どちらかというと、そこにいる、見知らぬ誰かの発信を見たいから。

もちろん、誰でもいいわけではなくて、なんかこの人好きだな、知りたいな、と思う人の日常。

この「なんか好き」という気持ち。

人を見るとき、人から情報を受け取るとき、自分のフィルタを通してしか受け取れない。

そのフィルタの目に引っかかった情報しか、受け取れない。

そのフィルタは、自分が思っているよりも、ずっと独断的で、自分の都合に偏っている。

引っかかってくるのは、だいたい、自分の知ってるもの。好きなもの。

そこに、ときおり、なんだか理由もわからないまま、引っかかってくる「なんか好き」。

おそらく、フィルタに引っかかってるんだから、好きなものなんだろうけど、その理由ははっきりしない。

はっきりしないけど「なんか好き」。

海辺を歩いて、収集の趣味もないのに、足元にある、角が取れて丸くなった小さな古いガラスの破片を何気なく持ち帰って、特に深く考えず、かわいいお菓子の空き缶にころん、としまっておくような感じ。

「なんか好き」は、必要なものではない、でも、持ち帰って、しまっておきたくなるようなものなんだろう。

だから、今日もわたしは、SNSを眺めて、見知らぬ誰かから受け取った、「なんか好き」を、持ち帰って、空き缶にしまっておく。