和解(パソコンと)

きのこ
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数年ぶりに話を書く趣味にハマり直せたのは、タブレットを買ったおかげなんだろうなと思う。そのタブレットが、数千円をプラスで出せばキーボードが付いてくるオプションがあって、お得だと思って購入していなかったら、多分こんなに毎日文を書いてない気がする。

パソコンを起動してワードで小説を書くという簡単なことが、数年の間できなかった。タブレットとBluetoothで繋がるキーボードは私にとっては革命で、やる気になって一分で書き始められるというのは、小説を書くハードルをかなり下げてくれている。

憧れのポメラは……iPadとキーボードがあれば今は十分なので、いつかの夢としてとっておきたい。最近はなんならスマホで書いてるときもある。昔はスマホで書けなかったのに、慣れるものだなぁ。

前回出した同人誌では、あんまりパソコンを使って作業をしていない。今も書く時はタブレットとBluetoothキーボードのみ。やっぱり楽ちんだし、キーボードがいい感じに使いやすい。

でも先日ふと思いついて、パソコンで校正をしてみたら、とても見やすく作業もしやすくて驚いた。検索もしやすいし、誤字をたくさん見つけることができた。誤字脱字まだまだあるんかいとげっそりはするけども、とりあえず、一年ぶりぐらいにパソコンと和解をした気持ちになった。パソコンはやはり有能だった。

しかし、前回の校正ではすらーっと読み進めていたところに間違いを見つけたり、さっきと同じこと書いとるやんけと驚いたり、校正の機能が素通りした誤字に絶望したりする。

毎回、これで校正を最後にしよう! 脱稿してやる! と思いながら校正をするのに、読み終えた頃には「心配しかない。もう一度校正しよう」と思うようになる。それが延々と続く。どこかで自主的に区切らないと終わりがない。

この間、試しに一冊刷ってみようと思って脱稿した。余白をかなりいじったし、紙の変更もしてみたかった。とりあえず一冊だけ刷って確認をしたかった。

お試しの自分用だと思うと、なんというか、勢いがすごかった。まぁええわ! 間違えあっても直せるからな! と一気に申し込んで入金して入稿した。夢のスピード脱稿だった。

入稿してしまってから、組版についても再び考え始めてしまった。高くなるから分厚くしたくはないけれど、読みにくいのもよくないし、塩梅が難しいなー。

六月の原稿がひと段落したら、来年の二月のオンリーに向けて話を書き始めないと。九月のブレショも出たいけど、どうだろう。サークル参加は難しいかなぁとは思うけれど、買い物には行きたい。

焦っているのは慎重な性格だからとかいうわけではなく、今年度はばたばたするからだ。転職ではないけれど、四月から職場が変わるので、色々と勝手がわからないだろうなぁと思う。多分早めに書いておかないと間に合わない。本にしようと思いついた話も、なんか長くなりそうだし。

赤ブーさんは締切が早いそうなので、二月のオンリーのサークル参加の登録だけは急いでした。もう本当にわくわくする。いっぱい本を買いたい! そして自分も二冊ぐらい出せたら嬉しいなー! 頑張ろう。

今は二冊目の目次とかのページを作りながらも、三冊目の短編集の校正をしている。これで三回目の校正だけど、終わったら一度ページ数を計算して、表紙などのもろもろを作ろう。そうしたら、まだまだ細かい文の変更はあるだろうけれど、とりあえず大体の枠組みだけはできたことになって、脱稿できないという事態にはならないとは思う。

お試しで刷った一冊が届くのが、毎日楽しみで仕方ない。履歴を見ると製作中の段階になっているけど、データの不備はなかったのかな。メールはきてないけど、そうであるならば嬉しい! 早く読みたい! 理想的な余白ならば尚嬉しい。