敵。誤字脱字。強い。
自力で根絶はできないという人もいるらしい。誤字脱字は、本にしてから見つかる。買ってくれた方や読んでくれた方に申し訳なく思う。本当に……ちょくちょく誤字脱字があるので、気付いた方も「あらあら」と思いながらもスルーしてくださっているのだと思うと、ありがたいしあったかいなぁと思うなどしております。……根絶に向けて努力します。
今は14万字ぐらいの話を校正している。文庫本サイズだと、266ページになった。同じぐらいの長さの話を書いたときは、同時進行で違う小説も書いていたから余計に時間がかかってしまったけれど、校正が終わるまでに一ヶ月ぐらいかかった気がする。
別ジャンルに、数年間神字書きとして活躍を続けている方がいる。とても筆が速いし、校正もめちゃくちゃ速い。十万字ぐらいのお話を三日ぐらいで校正していて、すすすすすげーッと震えてしまった。某二次創作漫画の綾城さんみたいな存在だと思っている。まぶしい。ずっと尊敬している……。
誤字脱字や誤用は、無くしたいと思えば思うほど、全ての文が怪しく思えてくる。疑心暗鬼とプレッシャーに耐えきれなくなってきて、ついつい現実逃避(他の話を書く)をしてしまう。だからより進まないのだと思うし、気が散ってミスが増えるのだろう。自己分析ばかりが進む。校正は進まないのに。
「確かこういうことを書こうとしてた気がする」と思いながら読み直すのがよくないらしい。脳内補正をしてしまうから、文としては間違っているのに、見過ごしてしまう、らしい。
世間の全てをそんな感じでぼんやりと捉えている私がしそうなことだとは思うけれど、それではだめだ。シリアスなシーンで誤字が出てきたら絶対に萎える。色っぽくなって欲しいシーンがギャグになってしまう。すごく嫌だ!!!
恐ろしいことに、何度も読み返して、いっぱい直している。それなのに誤字脱字はでてくる。最初に書いたやつ、どんだけ間違っているんだろう。
恥を忍んで音読をしたこともある。校正ツールを使ってみたこともある。成果はあるけれど、誤字脱字を完全に倒すまでには至らなかった。
世の中の小説を書く人たちはすごい。どうしているんだろう。文章読み上げアプリを使っている人もいると聞いた。今度やってみよう。ぐーぐるやわーどの検閲?機能も優秀だけど「食べようとしたきのこが、フォークにきのこが刺さらなかった」みたいな、文をこねくり回しているうちに主語が二つになってしまった文を、検閲が素通りしてしまったのも見たことがある。とても恐怖体験。
校閲校正をしてくれるサービスもあるけれど、お金と時間がそれなりにかかる。なかなか良いアイデアが浮かばない。やっぱり地道に読み直すしかないのかな。
このところずっと校正をしつつ、同時進行で新しい話も書いているので、頭の中が誤字脱字のことでいっぱいだし、いろんな話の設定がごちゃごちゃと飛び交っていて混沌としている。
ちょっと前に、四万字ぐらい(文庫で77ページ)の話が書き終わったから、うきうきと新しい話を書き始めた。書きたいものがあるうちはホッとする。書きたいものがなくなることが怖いなーと思い続けて一年ぐらい経ったけれど、まだ書きたい話はいくつかあるので、嬉しいというか安堵というか……なんだろうこの感情は。素敵な推しカプに出会えて幸せなので、この幸せを長く味わいたいということかもしれない。
WEB再録の本も作りたい。苦手な方は申し訳ありませんという話題だけど、今のカプでにょたの話も書いていて、支部に投稿している。去年の9月のオンリーイベントで頒布するつもりで書いていて、間に合わないかと思って諦めて支部に投稿した、という経緯がある。
今まで書いた話の中で一番長い話で、思い入れもあるので、自分用で本にしたいと思っていた。でもせっかく本にするなら、続きをそれなりの長さで書きたくて、暇な時にどんな話にしようか考えていた。
数ヶ月間ぼんやり考え続けて、この間寝る前に、ふっと思いついた。続きがあると思ったら嬉しくなってきて、導入を少し書いてみた。今度は攻め視点で書いてみようと思う。楽しみ。
短編集も、できればあと二つぐらいは話を追加したい。頑張ろう!
でもそれって校正する文章が増えるってことだなと、今気付いた。すごいびびる。