帰省

年始はいつも母の実家に帰省している。今年も無事帰ってくることができた。

明日から新しい職場になることと、去年の3月ぶりに働くので、不安でいっぱい。ずっと、働かないことは良くないことだと思い続けていた。普通じゃない、と心の中で思っていたし、わたしは普通じゃないのだと感じていた。だから、祖父母や親戚には仕事を辞めたこと、働けなかったことをひた隠しにしてきた。

でもやっと、帰省したタイミングで、祖父母に打ち明けた。新卒で働き始めてからずっと応援してくれていたから心苦しかったし、言いづらかったところがあった、と思う。けれど「自分が居たいと思える場所で働けるのが1番いいからね」って返してくれて、気持ちがすとんと落ち着いた。何を今まで後ろめたく感じていたんだろうと思った。

感情はいつもジェットコースター。大丈夫だと思った数時間後にはぐるぐると暗闇に潜り込んでしまうので、今はまた暗いところで蹲ってしまっているけれど、まだ分からない環境のことを考えてつらくなるのは時間がもったいないよね。明日から何が起こるか分からないし、前の職場のように悪口が飛び交ったり、喧嘩が起こったりするかもしれないけれど（異常職場）きっと前より良くなると信じて進むしかない。

今日は「はじめてのおつかい」を見ていて、荷物を持ったまま派手に転んでしまった4歳の男の子が、泣くこともなく「つよい つよい がんばるぞ」と自分に言い聞かせるようにして立ち上がっていて、わたしも負けたくない、と思った。負けたくない。たった4歳の男の子から学ぶことがある。人間は案外脆いけれど、自分が思っているよりも頑張れることがある。つよいつよい、がんばるぞ。明日はそう唱えながら、仕事に励む。