寒いね

体の芯が冷えるようなそんな寒さ。握った車のハンドルがヒヤッとしていてびっくりした。息を吐いたら白くなって、旅行先でホテルから出た瞬間のスカッとした朝を思い出した。

小学生が登校しているのを見て、自分が大人になったことを実感する。あたたかそうな上着やズボンを履いている子たちがとことこと集団登校していく様子を見ながら、もう今やあんなにあったかい格好して学校に通ってもいいんだなあって不思議な気持ちになった。当時どうやって寒さをしのいでいたんだろう。何も思い出せないけれど、きっと月日がたって世の中がいい方向に向かっていることだろうと思う。

昨日は職場で面談があって「1ヶ月働いてみてどうですか？」と聞かれたので、本当に正直に「はい、毎日が楽しいです」って答えたら、「えっ！？！？楽しい！？！？」って驚いてた。たのしい。本当に楽しいんだ〜毎日。でも仕事をたのしい！と思える人はきっとほとんど居ないだろうし（楽しいと思う人の方が少ないだろうし）、そういう意味ではそれは驚くよな〜と思う。わたしも1年前まではなんでみんな働けてるのか理解が出来なかった。だから本当に今がありがたくて嬉しい。昔はじわじわ、じわじわ足元から崩れていくような、黒いものに飲み込まれていくような感覚がして溺れないようにもがいて苦しかったけど、今はちゃんと泳ぎながら生きている。大丈夫。｢じっとその一点を捉えていればいつかは訪れる光が必ずあるから｣という歌詞にずっと救われている。今は信じられる。光がちゃんと差したから。わたしのところに、届いたから。

なんだか毎回日記の締め方が分からない。けれどここは別に私のためにある場所だから決めすぎなくていいのだ。きっと。布団に潜る。目を瞑って海を泳ぐ。わたしは大丈夫。きっと。大丈夫。