転職先での1日目が終わった。不安でいっぱいでどうしようかと思ったけれど、優しく迎え入れてくれて、一安心した。
前の職場はトイレに行くにも誰かに言わないといけないし、休憩もしっかり取れないし、悪口が飛び交っていた。なんというか、殺伐とした感じだった。でもそれが社会人になるということで、それが当たり前だと思っていた。そして倒れた。
今日、まずは働けたことが嬉しかった。本当に簡単な作業からだけど、できた。躓かないでできた。自分の頭と手で仕事が出来た。嬉しかった。
自分用の机とパソコンがあって、食事の時間をとることができて、飲み物を仕事中に飲んでもいい。そんなこと今までしたことがなかったけれど、それが当たり前の世界があるんだってびっくりした。「前職しんどかったでしょう。でもここはみんなあったかいから大丈夫だよ」って言われた時、思わず泣きたくなった。私にそんなに優しい場が与えられても許されるんだろうか。でもこれも縁。きっと、縁なのだ。私がその場にいていいということ。つながったということ。
帰り道、ジュースのような空。マジックアワーを見ながら、カネコアヤノの「気分」が流れた時、今日が来てよかったなと思った。
「小さく揺れている 都会も 田舎も 夕日は燃える 選ばず 僕は僕でしかなくて」
都会に行きたかった。あの場所が自分を受け入れてくれると思ったから。でもこの場所もきっと受け入れてくれる。わたしを。わたしはわたしでしかないけれど、今日も確かに、生きている。