弟がオーストラリアにホームステイした先の男の子が日本で働いてて今日5年ぶりに食事会をした。その子は本当に幸せを形にしたような男の子で、いつも幸せなことを教えてくれる。クリスマスにサンタさんになった話。救急車に運ばれた話。先生をしていて、子供たちに慕われている話。大谷と同じ身長になった話。本当に色々な話をした。どれも優しさと明るさと幸せを含んでいて、ああこの人は幸せを拾い上げるのがとっても上手なんだ、と思った。
向こうのご家族ともテレビ電話した。わたしが成人式の年にこっちに来てくれて、一緒に写真を撮ったのを覚えてくれていて、優しそうなところが変わらないねえって言ってくれて嬉しかった。こっちにいつ来てくれるの?早く会いたいねって言ってくれて泣きそうだった。うれしいな。うれしかった。オーストラリアにわたしを愛してくれている、住んでいる家族とは別の、家族がいる。それだけで、生きる理由になる気がした。
別れ際、沢山握手をして、沢山手を振ってばいばいした。次いつ会えるのか分からない。けれど、絶対に会える気がするし、絶対に大丈夫だと思った。
縁って不思議だ。あの時弟がホームステイに行くと言わなかったら。その時の受け入れ先の家族が彼の家族じゃなかったら。その後も会いたいと思ってくれていなかったら。日本で、彼が働いていなかったら。ひとつひとつ、ひとつひとつが積み重なって、つながって、今になっている。縁ってすごい。すごいなあ。いい夜だった。幸福な、夜だった。