今日1on1で「私達は1on1で業務の具体的な相談を百してて雑談をしないですね」という話になり(それ自体はお互いに単なる実感の確認であり何らの心理的評価を伴っていない)、そこから派生する会話の中でこれまであまり明確でなかった認識を新たに得られたので残しておく。
よく組織開発的な文脈で「雑談(的な1on1)が重要」ということが言われると思う。私はこれに対して相反する感情を抱えていて、まず前提として全くもってその通りだと思い関連する論旨に賛同している一方で、自身の資質として致命的に「雑談ができない」ということがあり現にマネージャーとして業務する中でほぼ1on1は具体の問題に関する相談に終止してしまっている。
そのため、「重要だとされていることが自分は全然できてない…組織開発者として失格…今すぐ吊るべき」という自省の気持ちがメインだが、「ハァァァァァァ!?!?!?解決したい事項が山積みでそれだけでも毎回普通に話しきらんのだが!?!?!?つうか仕事しろボケ!!!!!!」という反発心を抑えきれない自分もいる。
その葛藤自体はまあ勝手に自分の中で解消してくださいという話ではあるのだが、もう少し話を広く捉えた時に自分が実際どう処理しているのかと考えた時に、「雑談が重要」なのは実際のところ何を狙っているのかの勘所を押さえた上で他の様々なアプローチで総体としてそれが埋められているかが重要だし十分かどうかは知らんがそのように行動はしているのかも知れないなとは話しながら思い直していた。
雑談の効能も色々な要素があると思うのでここでは全てをカバーはしないが、例えば信頼形成の側面で考えた時に、これを強めるためのコミュニケーション上の打ち手として「自身の弱さ・無知を積極的に晒す」とか「敢えて聞きにくいような基本的な知識・事項について皆の前で質問する」とかまあ手管は色々あると思う。
その1on1の相手の人は自身もミドルマネージャーでメンバーと1on1する責務があるので「自分も1on1で雑談をするのが苦手で」と言っていたのだが、その会話の中で上のようなことに思い当たり、「なんか1on1で雑談しなきゃ!!!!俺はマネージャーとしてやばい!!!!!!!!」みたいになるより具体の効能として何が得たいんだっけ、1on1以外でも無限にあるコミュニケーションの場面で同じような効能が得られることをトータルでやれてればまあそれでいいんじゃない、いやー雑談きついっすよね~というような傷の舐め合いをした。