上履きを履く気力がなくて、靴下で床を滑り歩いた。校庭に出るときもずっと、つま先立ちしながら靴を引きずって、じゃりじゃり歩いていた。
少し離れたところにぎゅうぎゅうと並んでる小学生たちの、感情の波に圧迫されながら、どうにか波を押し返してやろうと思って口角を上げていたけど、きっと誰も気づいてない。もう部活に未練はないし、やりたいことも、やりがいも何も無いけど、やめられないから続けてる。これからも平均台みたいに不安定な境界線の上を歩きながら死んでいくのかな。
今日は足がもう歩きたくないって言ってるから、寝かせてあげようと思う。おやすみ。