うしおととらと長女の話。

kiriko
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本日、長女が小学校を卒業した。

振り返ればあっという間の12年。

されど長い長い12年。

長女はとてもとても育てにくい小さき人であった。

寝ない。

寝てもすぐに起きる。

一人で遊ばない。

話す大人は、夫とたまに会う実の母だけ。

世界が狭すぎて息ができない。

育児ノイローゼ一歩手前だ。

ぶっちゃけ、かなりキていた。

そんな生活の中で、私を支えてくれた唯一の光がアニメ「うしおととら」だった。

2015年、アニメ化決定をツイッターで知った。

当時は脱二次元オタクの生活で、使っていたアカウントも雑貨屋やカフェの話題をたまにするだけのささやかなものだ。

その中で突然、RTで紛れ込んだ「うしおととら」アニメ化の知らせ。

(あの時、どのアカウントさんが流してくれたかも忘れたが、ありがとう!感謝する!)

「うしおととら」は私のバイブルだった。

中学時代に友達の家で読んでハマり、自分でその後買い集め、リアルタイムで追っていた。

つらいとき、苦しい時、支えてくれたのはいつも「うしおととら」だったのだ。

その「うしおととら」がアニメ化する!!

狂喜乱舞した私は、原作を引っ張り出して読み直し、アニメをワクワクしながら見た。

新しいアカウントも作った。同じようにうしとらを愛する人たちとたくさん出会えた。

長女は昼寝させたくてもすぐ目覚めるので、寝ている間、ずっとおんぶしたままイヤフォンでうしとら鑑賞していた。

突然、目覚めた私はどうしても二次創作がしたくて、でもひとり時間がないから、朝四時に起きて小説を書いたり。ツイッターで感想を言ってもらえた時はとても嬉しかった。

毎週、繰り広げられる大好きなうしおととらの活躍と、共に盛り上がれるフォロワーさんたちが、子育てに苦しむ私の支えになってくれたのだ。

このタイミングでうしおととらのアニメ化があった事は、私にとって『奇跡の神話』たりうるんじゃないだろうか。

ある意味、「うしおととら」に子育て手伝ってもらったようなものなのだ。

私の人生、またもや、うしおととらに救われたのだ。

私の背中を支えてくれて、ありがとう。

藤田先生とうしおととらとアニメ関係者の皆様に感謝しきれない。

ずっと言ってるけど一生推す。

棺桶に入れてほしいのは「うしおととら」である。

で、だ。

そんな長女。

「黒博物館」シリーズから手を出し、「双亡亭壊すべし」を読み、つい先日「からくりサーカス」を読破した。

だが、彼女はまだ「うしおととら」は読んでいない。

基本的に怖いものは苦手なのだ。

四月から中学生の長女。

蒼月潮くんの年齢になるのもすぐだ。

母の人生のバイブル、そして君が一番に世話になった作品だ。

出来れば読んで欲しい。

というか、読んで!!!!

※アニメうしおととらの最終回付近には次女も生まれ、こちらもまたうしとらに関するあれこれエピソードがあるのだけど、それはまた今度とする。

※その後、長女はうしとらも読破し、立派な藤田沼人へと成長している。

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@kiriko
青い空を飛び回るオタク。