今夜は関東地方は大雪になると警報が出されている。大雪というと今も思い出す夢がある。
夜遅い帰宅途中、真っ暗で誰も歩いていない。しんしんと雪が降って積もっている。もうすぐそこを曲がったところから家が近い。もうすぐと思いながら歩いていると何かが聞こえてくる。それはどうやら向かっていく先から聞こえてくるようだ。怖い。
よく怖い夢を見てる時の心境は血の気が引いてて生きた心地がしない状態ですよね。この時もそんな心地でとにかく怖かった。
でも家はその先。どうしても行かなければならない。
そろそろとしずかに歩いていくと、曲がり角の公園に大きな雪の山ができておりその周りに何人もの悪魔が雪かきをしていた。「えっさ、ほいさ!」と声を出して。もう怖いからなんにも考えられない。とにかくそこを早く通り過ぎて無事に家に行きたい。そおっと気づかれないようにドキドキしながらなんとかその場所から遠ざかることができて家路についた途端に目が覚めた。
こんな怖い夢を見たのよと話すとクスッとしながら「殊勝な悪魔もいたものだね。」とその人は言った。あ、たしかにと一呼吸してそれまで頭を覆っていた怖さがほどけて消えた。ちなみにその悪魔は歯磨き粉のコマーシャルに出てくるようなツノの生えた全身真っ黒ないでたちで身長は1メートルくらいでした。
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