12月もあっという間に3分の1が終わり、ボーナスと年末年始休暇が見えてきてうれしい。などとルンルンしていたら、今朝、排水溝に自動給水機のそこそこでかいパーツを落としてしまい、水道業者に助けを求めたところ20万円の見積もりが飛んできてしょぼくれている。もしかしたら30万になるかもとのこと。弊社のボーナスは月収の1〜2ヶ月分のため、冬のボーナスの使い道が支給前に決まってしまった。あまりにも悲しい。ボーナスが入ることを見越してちょっとしたタブレットや電子書籍を買ってしまっていたため、うおーどうしようかしらとうめいているところだ。平和に済むと思った1年だったが、さいごのさいごにこんなに大金が飛ぶとは思わなかった。さいごのさいごに油断してしまいました手塚部長。できれば20万で収まってほしい。
これから飛んでゆく20〜30万のはなしをしていると永遠に悔やんでしまうので話題を変える。先日、うちにもとうとうレコルトの自動調理ポットがやってきた。色はアイボリー。名前はおつゆさんという。うちの台所はわたしではなく母の庭のため、こういったあたらしい調理家電を買うときは、まず母の許しを得るところからはじめなければならない。これがもう大変だった。置く場所がない(ごもっとも)、どうせすぐに飽きる(そうかもしれない)、おまえは料理もしないのにそういう機械ばかりほしがる(ぐうの音もでない)。飛んでくるさまざまな正論の数々。けれどわたしは諦めなかった。わたしは料理が苦手だが、お菓子を作るのはすきだ。決められた量をはかって混ぜて焼けば、きちんとなにかしらができるから。そのてん、料理は「適量」や「少々」などの経験値がものをいう量を求められることが多々あり、かつ、どれだけ熱すれば火が通るのかもわからない。そんな理由で料理を苦手としていたわたしに、レコルトの自動調理ポットのレシピはびっくりするほど魅力的だった。ぜんぶグラム表記で、レシピのうえから順番にポットにぼんぼん入れてゆき、あとはスイッチひとつで機械にお任せすればおいしい料理ができるなんて。これなら長年料理を苦手としており、塩を加えることをおそれすぎて「おまえの料理は味がない」と言われ続けていたわたしでも、もしかしたら料理ができるのではないか。世の中には冷凍食品やミールキットなど便利なものもあるが、毎回それに頼るほどうちのお財布に余裕はない。それに、生きてゆくうえで料理はできるにこしたことはないだろう。そういうわけで、わたしはどうしても自動調理ポットがほしかった。何日も何日も母を説得し、正論の往復ビンタを食らい、そして先に折れたのは母だった。飽きたらすぐにメルカリに出すという条件のもと、ようやっとわたしは自動調理ポットを手に入れたのだ。その調理工程の手軽なこと! 届いたその日にかぼちゃスープ、つぎの日にコーンスープを作ったが、どれも調理ポットをはかりのうえに乗せて計量しながら材料をぼんぼんといれてゆき、あとはスイッチを押して30分ほどほうっておくだけ。それでおいしくてとろとろのスープが飲めるなんて。これがあれば、お味噌汁のように毎食かぼちゃのスープを飲むことだってできてしまう。モードにもよるのだろうが、ポタージュ&ペーストコースであればほんとうにとろとろにできあがるので、離乳食や介護食にもいいのではなかろうか。塩分を抜けば、犬のごはんのトッピング用のペーストもできそう。可能性は無限大だ。ちなみにいまは、基本のチキンカレーというレシピでカレーを仕込んでいる。レコルトのレシピはそのまま従うと味がちょっと濃いため、カレールウ3かけ指定のところを2かけにしてしまったが、まあなんとかなるだろう。カレーは30分後にできあがり、お米もちょうどそれくらいに炊き上がる。