11月16日はいい色の日で、わたしの誕生日でもあります。こどものころの誕生日といえばホールケーキでしたが、わたしがおとなになるにつれて家族構成も変わってゆき、いまはわたしを入れて人間のおとながさんにん・うさぎが3匹・猫が2匹になり、おおきなケーキをひとつ買うよりも、お刺身とくだものを買ったほうがみんな一緒によろこべるので、いまのうちのごちそうといえば、お刺身とくだものです。そういうわけできょうは、両端から柵のお刺身がたっぷりはみ出しているようなお寿司と、ツヤツヤのりんごを買いました。あとはここにわたしのだいすきな食べものであるお鍋を加えて、それで数十回目のお誕生日ごはんです。猫たちにはお寿司からはみ出た部分のまぐろ(レンジでチンをして火を通しました。生で食べても大丈夫なんだろうけれど、なんとなく心配なので)を、うさぎたちにはふだんより大ぶりに切ったりんごをおすそ分けして。人間たちはお寿司とお鍋、デザートにりんごを一緒に食べます。
おいしいものを分け合える日々が、これからもおだやかに続いていくことを願って。