2024.11.19

温水ふみ
·

目をさましたら朝の7時でした。いつもなら4時か5時にねこに呼ばれて、ごはんの準備とトイレの掃除のためにいちど起きるのですが、きょうはねこに呼ばれることなく夜から朝までずっと眠っていたみたいです。めずらしいな、と思ってそのままぼんやりしていると、顔にあたる空気がやけにつめたくて、とつぜん冬がやってきたことに気づきました。ねこたちは、わたしがかぶっていたはずの毛布のうえにまるまって、ぴいぴいかわいい寝息をたてています。毛布のはしっこに、ふたりあわせると10キロほどになるねこたちが載って寝返りなどをくり返すと、だんだんと毛布がずれてゆき、わたしのからだからはすべり落ちてゆくということを、きょう学びました。お店に売っている猫用サイズのふわふわしたベッドには見向きもしないねこたちですが、人間サイズのベッドはすきなようで、ここがねこたちの寝床ですが? という顔をふたりともよくしています。ねこたちがねこたちのものと思えば、それはねこたちのものなので、この部屋にわたしのベッドはありません。ねこたちのベッドを貸してもらって、わたしはこれからも眠ります。

@kissa_ja_mekko
なにかしらを書いています。lit.link/moikissa