土曜日なので、部屋にいるあいだじゅう、こねこをケージから出していた。平日のこねこは、人間が仕事のあいだはケージにいて、人間が帰ってきたら部屋のなかで過ごすという生活をしている。子猫はいちにちの大半を眠って過ごすそうで、こういう生活でもストレスはたまらないのだと聞いた。それに、いろいろなことへの加減をまだ知らないやんちゃな子猫は、人間の目がそばにないときに怪我をする可能性だってあるから、去勢が終わるまでのあいだは、ひとまずこの生活を続けてもらおうと思っている。
きのうは、こねこをまた病院に連れて行った。おなかの調子はすこしずつよくなっているけれど、せっかくきたので点滴と下痢止めの注射を打っておきましょうか、というかろやかなノリで処置が決まり、またこねこは肩甲骨のあいだの毛をちょっぴり濡らして帰ってきた。猫はここに針を刺すそうです。そういえばハリネズミも背中で点滴をしていたっけ。
この病院はちょっとまえまで、ちいこのために頻繁に通っていたこともあって、お医者さんはもちろん受付のひとともよくしゃべる。秋だったか冬だったかに市外で独立する予定だというお医者さんは、こねこを見て、「きょうは猫ちゃんなんですね」と言い、キャリーを覗き込んでめろめろになっていた。ちいこのときもめろめろになっていたので、この獣医さんは動物がすきなのだろう。
こねこは相変わらず底なしの体力をしていて、軟便はすこしづつよくなって、ごはんもすこしずつ食べてくれるようになった。なんて打っていたらとつぜん背中に飛びついてきてくれて、はじめてのことに動揺しつつはちゃめちゃなハッピーを感じています。どうしたんだろう、もこもこの毛布を肩からかけているから、でっかい猫じゃらしに見えたのかもしれない。ちなみにごはんは、ニュートロシュプレモにヒルズサイエンスダイエットプロ発育サポート機能というやつを混ぜました。もしこちらのほうが気に入っているようなら、本格的に切り替えるつもり。子猫のフードは成猫のものほど種類がないので、気に入ってくれるやつが見つかってよかった。わたしが、食べた感じでは、シュプレモのほうがおいしかったけれど、人間と猫ではやっぱり味覚の仕組みもちがうんだろう。
お迎えしたときは1.07kgだった体重が、約1週間で1.24kgにふえたこねこ。このまま健やかに、こねこの体つきの適性体重までおおきくなってくれるとうれしい。生後6ヶ月をすぎたら、ちゅーるも解禁しようね。