問題を見つける力

kitar
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問題解決の技術は大切だが、それ以上に重要なのは問題を見つける力だ。そういう考えを持ってから数え切れない年月が経ってしまったが、銀の弾丸はいまだに見つからない。分かったことといえば「目の前の仕事を必死にやることくらいでしか、良い問題を見つけることはできない」ということくらいだ。

そうやって偶然辿り着いた問題に取り組んだり、誰かが必死にあがいて見つけた問題に便乗させてもらったりしながら、今でも仕事をしている。

技術は(一介の開発者の目線で見ると)ひたすら「より簡単に、より多くのことをできる」方向に進化している。まるでジェフ・ベゾスが「荷物が届くのは早ければ早いほうがいい」と言ったように、この進化は不可逆だ。この文脈においてはAIも例外ではなく、毎日のようにGitHub Copilotに下書きをしてもらったり、よく知らない技術やツールについてChatGPTやphind.comに教えてもらったり、僕のアウトプットにダメ出しをしてもらってりしながら、確かに生産性の向上を実感し、もう元には戻れないなと感じている。

しかしそれにしてもAI、特に昨今のLLMは、これまでに経験した進化とはやはり次元が違う。時々言われるような「人類みな失業」のようなことは考えていないけど(人間の欲望はそんなに生易しくない、沢山のことができるようになればより多くを求める)、問題発見の力については改めて考えざるを得ない。

@kitar
キタールです。