短歌11/26

kitayu529
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まるで前触れみたいじゃないか都から届いた防災ブック

太陽が力をなくしたみたいにも月が力を得たみたいにも見える

あなたがいとおしそうに見るものを私も一緒に横で見たい

ポツポツと雨の音しかしない夜きみがいるなら耐えられる夜

必死な眼(まなこ)でセーターを探す きっと君にはなんでも似合うよ

すくすくと育つきみを守るのさゴールド金ピカのスニーカー

「鼻の穴が凍りそう」と白い息はき笑う君 こっちにきてよ

「明日死にます」と言われても きっときみはサウナに行くんだろうな

思春期の悩みは小さい けど大きい。アイスに当たりが出たらいいのに