なんか、日記(番外編?) 20240503

喜雨
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・職場でのとあるコミュニケーションがきっかけで夜中にずんずんと考えをめぐらせていった結果、この日記を書くに至り、そして友人たちと恋愛や結婚の話をしたことをきっかけにこの日記を公開することを決めたわけなのだけど、今回は今まで多分ちゃんと触れてこなかったこと、ちょっと深入りしたことを思い切って書いてみようと思う。読んでくださる人の中には、重い話題に思える人もいるかもしれないけど、重く捉えずに読んでいただけたら幸いです。

・私は、世間でいわれている「性的マイノリティ」に当てはまる人間です。LGBTQ+でいうと、一応広義の「T」に含まれます。正直、一時期は自認している性別に生まれてこれなかったということが悔しすぎて、今までの人生それを認めることすら無意識に避けていたこともあったのだけど、そろそろ自分の境遇をちゃんと受け止めて、そのうえでより楽で自己実現できる生き方をもっと探っていかなくてはな、と思い始めています。それで、じゃあ私の今の自認はなんなのかというと、一応ノンバイナリーかなあ、と思って過ごしています(SNSのプロフにもthey/themとか書いてみたり…)。10代の頃は、体の性別とは逆の性別なんだという意識がとりわけ強かったけれど、今は男でも女でもない性別、それってなんだか自分にぴったり合ってる気がする…!と、結構しっくりきています。

でも、やはり人間の身体ってインターセックスとかでなければ男性か女性か、のどちらかであることがほとんどなわけで、男女どちらでもない、というのは結構理解されにくそうというか、まだまだ「どう生きていくか、どう周りとかかわっていくか」というモデルになる事例が少ないのかな、とも思ったり。振る舞いや服装、言葉遣い…などなど社会での至る面で、ちょうどよい落とし所を探し続けています。

[余談ですがノンバイナリーという性別を知ったのはAPEXがきっかけで、ブラッドハウンドというキャラクターがこれにあたります。(ブラハさんはエペの中での1番の推しです…)APEXはバトルロワイヤルゲームでありながらキャラクター設定やストーリーが作り込まれていて、他にも例えばゲイやMtFなどの性的マイノリティ、またADHDや自閉症など発達障害など、マイノリティの立場にあるキャラクターがたくさん登場するので、気になった方はぜひ調べてみてください。]

・ちなみに、こちら( https://jobrainbow.jp/discover_sexualities/ )で自分のジェンダーやセクシュアリティを診断してみた結果はこんな感じでした⤵︎⤵︎

ウーマセクシュアル/マセクシュアル(ロマンティック)<→性自認に関わらず女性が好き/男性が好きという性的指向>という言葉・分類が存在することは、Xジェンダーの私にとっては大変「助かる!」のです…。 

・性別の違和から二次的に、自分の身体的な部分へのコンプレックスが昔から強く(これはトランスにはつきものだとは思うのだけど)、少しずつでいいからなりたい姿になれたら…と、努力(?)している日々です。とはいえ、たとえば筋肉ムキムキになりたい!とか、肉付きのいいふくよかな身体になりたい!とか、もしくは痩せてモデル体型になりたい!とかと違って、「性別感を消したい!ジェンダレスな感じになりたい!」って、これも同じくあんまり例が見つからなくて、どうしたものか…とまたあれこれ悩んでいるのが現状。とりあえず、スタイルはよくなりたいし姿勢をよくして、身体を引き締めるためにある程度筋肉つけて、身長や骨格はなかなか変えられないけどそういう部分で印象を少しでも変えていけたら…と。健康を損なわず苦しくない範囲で、自分が気にいる自分に変身したいな〜と願うばかりです。変身願望の塊。

その延長で、服選びにもやはり葛藤することが多い。素敵な服だけれど自分には似合わないor自分の振る舞いには合わない、だとか、もしくは着たいけれどサイズがどうしても合わない、ということも多々あり、これも模索は続きそうです。「似合うかどうかじゃなくて着たいものを着る!」という考え方ももちろん素敵だしいいね!と思うけれど、私の場合はそれを身につけて自分の像が揺らいでしまわないか、というところが今は気になるんだな、と痛感。でももう少し、カジュアルに肩の力を抜いて直感で服を選んで買いたいなぁという気持ちもあったり…。

・子供の頃から、周りとの衝突というよりかは、「自分のやってることや自分自身が、自分の思い通りにならないこと」に強い拒否感を感じて不快になることがすごく多かったことを思い出した。これも結局、性別違和とどこかで繋がっていた部分もあるのかな?と今になってぼんやり思う。

・私の創作には、同性愛者だったり両性愛者だったり、中性的だったり無性別だったり、はたまたクエスチョニングといえそうな人だったり、そんな人たちがたくさんいるのですが、その理由が「描いている自分自身が当事者だから」「当事者の人たちとたくさん交流したり見てきたから」なのか?と問われれば、正直否定はできない…!です。「性別の多様性を知ってほしい、広めたい」というメッセージの意識が全くない、といえばそれは嘘になってしまうのだけど、でもどちらかといえば、シンプルに自分がそういう人たちにとても魅力を感じるし、そういう人たちが存在することで共感したり安心したい、という気持ちがとても大きいです。できればコンテンツとしてのBL、GL、異性装などのジャンルではなく、ごく自然体に描くことができたらいいなあ、と思うばかりです。

・数年前、十何年前よりはずっと理解が広まってきて、そしてネットのおかげですぐに正しい情報にアクセスできたり、SNSを通じて理解のある人たちと交流したりその考えを知れる時代で本当にありがたいばかりです。そして身の回りでも、例えば学校の制服だったりランドセルの色だったり、目に見える形で変わってきた部分もあって、スラックスをはいた女子高生や黒のランドセルを背負う女の子(その子にジェンダーの意識が無かったとしてもorもし本当は"女の子"じゃなかったらごめんなさい…)を身近で見た時は純粋に嬉しかったのを覚えています。幾分か息苦しさが和らいで時代は良い方向に進んできたんじゃないだろうか、と私個人的には思っているのですが…。それでもまだまだ困難や課題が尽きないのは、至る所で目の当たりにして心が痛みます。なんかジェンダー法…とか話題になっていたあれこれにも思うところはいろいろあったのですが、また気が向いたらぽつぽつ書こうかな?(書くにはすごく体力がいる…)

セクシュアリティ、ジェンダーなどをテーマに取り扱った映画や本など作品にももっと触れたいし、知識、知見を広げていきたい。ありきたりな表現だけれど、自分はひとりじゃないんだな、この悩みは誰かと共有できるんだ、という体験はある種の解毒になると感じます。自分が持って生まれたものは、これからどんなふうに変化していくんだろう、どんなふうに付き合えるようになるのだろう、と考えると、不安もたくさんあるけれど、かすかに楽しみだとも思えていることが救いかも、と思ったり。そんなところで、今回はいったん筆を置きたいと思います。

(書いてたら夜中の2時になっちゃった……)