・この1か月くらい、創作のキャラクターや世界観のことを毎日考えているうちに描きたいネタやシチュエーションがいくつも浮かんで、いくつか漫画を描いていた。なにか大きな物語のうえの漫画とかではなくて、本当に小ネタというか自分が見たいもの(古の言葉でいうと、いわゆる「萌え」...)を描いていただけなので、完成させても人に見せるのはなんか恥ずかしいからアップしなくていいかなとか、もっといえばラフのままで自分が眺めるだけでいいかも...みたいなのもたくさんある。
それはそれとして、漫画を描くのはけっこう楽しくて好きなのだけど、一方で自分の絵柄というか作風?はあんまり漫画向きじゃないな~と思うことが多々ある。あんまりうまく言語化して説明はできないけど、結構昔から違和感を抱えていた。漫画を読んでくださった方から嬉しい感想をいただいたこともあるし、もし好きだと思ってくださっている方がいたらなんだか申し訳ないのだけど、そういった嬉しいリアクションとは全く別で、卑下とかは抜きにして今も素直にそう思う。文字(台詞とか効果音とか)を絵の一部みたいに動きをつけたり、コマで遊んだりできるのは漫画の面白くて強いとこだな~と感じる。ので、描きたい・描けるシチュエーションがあればこれからもポチポチ描いていくかもしれない。
それで思い出したのが、そういえば絵本、絵物語のようなものを描くのが確か好きだったよなぁと。物語という軸があって、一枚の絵がベースで連なっていて、そこに言葉・文章がともなっていくもの...。
ちゃんと勉強したわけではないので確かなことは何も言えないのだけど、自分的には絵本スタイルで物語を組んでいくのって映画とか動画を作っていく感じに似ている気がする(Twitterで誰かが「映画を作りたくてシーンは浮かんでいるけど繋げるのがムズイ!と偉い人に相談したら、映画は1シーン(カット)の断片が100個あれば繋ぎを埋めなくても映画になる、と言われた」的な話を見たことがあり、それをよく思い出します)。個人的には、絵(画面)と言葉(文字情報)とのバランスがとりやすいのかも。あとはDTPデザイン的な作業が好きなので、そういう面もあるかもしれない。
そういえば中学生のとき、1冊のスケッチブックすべてのページを使って「体が少しずつ木になってしまう女の子と、それを見届ける鳥族の男の子」の物語を描いたのを思い出した。それから大学生のときには友人たちの合同誌に、神様2体が人間界の夏祭りを楽しむという半分漫画半分絵本みたいなものを寄せたこともある。そういうスタイルが好きなんだと思う。
絵本というと子供向けのイメージもあるけれども、いろいろアンテナを張って素敵な絵本、その延長で画集や雑誌なんかも勉強になりそうなので探したい。
今ぼんやり描きたいものは、王と従者の物語と、女王(女神?)と騎士の物語...(前者はクリスとジーンという主従、後者は茉莉花と桂というペアのつもり)。いつもの世界とは違うパラレルみたいな設定でいきたいので、うまく形になるか全然わからないけど...。こういうのってあれこれ考えを巡らせてる時間がいちばん楽しいかもですよね~。お話を読んだり考えたりするのが好きだし、絵でも音楽でもゲームでもストーリーが敷かれているものが好き(そうでないものももちろん好きですが!)、というのがずっと土台にはあるので、自分に合うかたちで深めて広げていきたい。
最近描いた漫画(超ラフ)の、なんかかわいいコマ