ロミジュリA日程観たよ🌹
愛月ひかるさんという新しいジェンヌさん(私にとって)
愛月ひかるさんのティボルトに心を持って行かれた〜〜!!!私が今まで知らなかったタイプのジェンヌさんでした🚪←新たな扉が…⚡️
あの溢れ出るアダルトな色気は一体何なんですか…?訴えかけるような歌に、彼の内面にある葛藤、引き裂かれそうな胸の内が伝わってきて心が痛かった。あれほど粗暴な振る舞いをしておきながら、その実、繊細な心を持ち自分の置かれた立場と叶わぬ恋に苦しんでいる孤独な青年だなんて、そんなの魅力的すぎてずるいでしょうよ🤦♀️私ティボルトには哀しいまま亡くなってほしくなかった…せめてジュリエットに想いを伝えることができていれば…(涙)あまりの魅力に、もしかするとロミオよりも肩入れしてしまったかもしれない。
(見終わってからというもの職場にいても愛月さんのティボルトについて考え続けたし、ソロ曲「ティボルト」が配信にないがためにCDの購入を検討するほどです)
悲恋物としてのロミオとジュリエット
ストーリーとして、直接的な諍いを起こしているのは若者たちだけど、大人(男性)世代の憎しみが若者に伝染してしまって/植え付けられていて、大人が変わらなければ両家の対立が解消されなかったことに悲しいながらも納得させられた📕憎しみの連鎖を自覚していても、焚き付けられてしまうと止められないのが血気盛んな若者ならではだし、集団心理の暴走が最悪の結果を生んでしまう悲劇。しかもその自覚を持っているのが奇しくもティボルトとロミオの二人だったのに…という絶望、そして重なる悲劇の結末は、あらすじを知っていても辛かった。
歌の違和感のなさ
毎回思うけど、宝塚歌劇っていつ歌に切り替わったのか分からないくらい、セリフと歌の境界がなめらかで、違和感がないのが凄い🎼私ミュージカルを観ていると、いきなり歌い始めた!?って気になってしまいがちなタイプなんだけど、それがなくて。気付けばセリフが音楽に乗っているって感じで、歌がナチュラルに入ってくる。
各登場人物について
ティボルトが大人の魅力を発揮しているのも相まって、ロミオの人物造形がかなり幼く、見た目も可愛らしくて驚いた😲💎
自分の持つロミオのイメージと異なっていて最初はびっくりしたけど、純粋で少しふわふわと俗世から離れたような人物像が、ストーリー展開に説得力を与えていたと思う。自らモテモテ&遊びも経験済みだとの発言にも、恋に恋する歌にも嫌味がなくて、ピュアな気持ちなんだと受け取れた。礼さんの表情一つ取っても幼さが分かるし、タンポポの綿毛を飛ばすところなんてただただいたずらっ子で可愛い。
歌は圧巻でした…。よく一人であそこまでの表現をされるなと。VIOLETOPIAの孤独の場面が好きだった者としては、もしかして指田先生はここから着想を得たのかも?って妄想が膨らんだよ💭
瀬央さんの銀色短髪(しかもツンツンヘア)のベンヴォーリオは…1789の妖しげなアルトワ伯様も好みだったんだけど、あの真っ直ぐな青年感、最っ高!!💯青年期の若々しさがよく出ていたし、追いかけたロミオにまんまと撒かれてしまうところにも幼馴染の関係性が見えて、きっといつもそうなんだろうなー、わかる〜!って笑った(*´艸`)
極美さんのピンク髪のマーキューシオは、ティボルトに言われるだけの頭の悪そうな振る舞いと挑発的な態度が見事でした👩🏻🎤今が楽しければいいじゃん☆みたいなノリ、いるいるこういうやつ、って。
それでいてロミオの腕の中に倒れた時には別の一面が垣間見えて、大公の甥で好き勝手やってただけじゃなかったんだな、やっぱりこの3人で仲間としてつるんできただけのことはあるんだな…と見直した。(思えばロミオの結婚を知った時から割とまともなことを言っていたような気もする。見返してみないと。)
あと熱狂的なファンのSNSアカウントを見かけたことがあって気になっていた天寿光希さんのジュリエットパパ、イケオジすぎでは🤯ダンディで本当に男性にしか見えない🧔♂️そりゃパパでも周りの女性が放っておかないよね、、🙊💘
フィナーレ
デュエットダンス、まさかのフラメンコ!?!🌞🇲🇽びっっくりしたんだけど!カッコよかった〜(´▽`人)✨優雅でゆったりしたテンポのダンスしか見たことがなかったから、度肝を抜かれたよ😳お二人ともダンサーだからこそ成し得るデュエットダンスでした。
群舞の礼さんはいつもながら惚れ惚れしてしまうね(*˘ ˘*).。.:*♡(ヴェローナの発音に撃ち抜かれた🔫)
個人的に一本物のフィナーレで、劇中歌をアレンジした音楽が流れるのがとても好き〜〜❣️二度おいしいみたいな。フィナーレ冒頭、劇中では別の方が歌ったナンバーを、2番手くらいのジェンヌさんが颯爽と現れてキザに披露するのたまらん。1789の瀬央さんもそうだったけど、敵のポジションにあった方が歌うと味があるし、お芝居の余韻の残る中に一転、ショースターとして単独で登場したときの圧倒的な華やかさには目が眩む。
愛と死
愛と死のモチーフが登場するのはフランス版の演出なのかな?その解釈と再構成はなるほどと思った。一切セリフのない役だけど大きな役割を果たしているね。愛を演じられていた碧海さりおさんは、私の知る最近の作品ではヒール役ばかりだった上に、男役ながら本作では女性のお姿だったから新鮮でした。天華さんの死は日常の延長線上に薄暗い影のように身近に存在していて、ふっと足を掬われたら最後、攫われてしまいそうな危うさを感じた🕸
B日程(少しだけ)
B日程のダイジェスト映像をフライング&本編の序盤を見たんだけど、愛月さんバージョンの死は、人々を能動的に死の世界に引っ張っていくような強烈な存在感を放っていて、少し見ただけで同じ役でも演者さんによってこんなに違うのかと驚かされたよ。これは惹き付けられそう。大公様も役替わりなのね。本作に限らず、輝咲さんの一定の立場にある者の威厳を感じさせるお声が好きなんだけど、B日程のジェンヌさんもいいなー。ハリス伯爵、A日程は胡散臭さが強めだったけど、B日程の極美さんの伯爵は光のボンボンって感じ😂B日程も楽しみです!!