TPS(Toyota Production System:トヨタ生産方式)では,ムダを「付加価値を高めない各種現象や結果」と定義しており,具体的には以下の7つを挙げている.
作り過ぎのムダ
手待ちのムダ
運搬のムダ
加工そのもののムダ
在庫のムダ
動作のムダ
不良をつくるムダ
まさに車を作っている企業ならではのムダの定義でとても参考になる.これらのムダを極力減らすことで,製造工程全体のトータルコストを系統的に減らそうとする取り組みは,まさに真似したい取り組みだなと感じます.ちなみに覚え方は頭文字を取って「飾って豆腐」というらしい.ちょっと無理矢理感あって笑ったw
これに倣ってソフトウェア開発の現場におけるムダを挙げてみたくなった.並び順と優先順位は関係ない.
再開発のムダ(モジュールやコンポーネント,場合によっては機能そのもの,ユーザーが使うのは一部の機能や簡単な使い方だったりする)
手作業のムダ(自動化できるのにしない,怠慢と言っても良い)
オーバースペックのムダ(要件に対する使用技術のスペックが高すぎる)
技術負債のムダ(文字通り負債,早めにこまめに返済しなかったことによる後の工数肥大化)
コミュニケーション不足のムダ(チームメンバー同士で認識齟齬や情報格差,確認不足により余計なコミュニケーションコストを支払ってしまう)
ドキュメント不整備のムダ(未定義,過不足,未更新)
意思決定がなされない会議のムダ(そのまんま)
これらは僕個人の考えなのと,WIP でもあるので,是非ご指摘やコメントいただけると非常に助かります🙇
2023/12/27 追記
また「ソフトウェア開発におけるムダ」でググったら以下の素晴らしい記事が見つかった.とても参考になるし,共感のあるお話ばかりだった.