私の文章は大抵過去形から始まる。しずかなインターネットに上げている文章はもちろん、小説でも気を抜くとそうなっている。
大体のテンプレートはこうだ。
〇〇なことがあった。その理由は××。××といえば△△なこともあり、こう思った。□□である。
だいたい「結果→その原因、理由→そのとき思いついたこと、脱線→着地」になっている。それが悪いとは思わないが、殊「描写」となると別で、この形式のデメリットは事実陳列になることだ。つまり情緒がない。
文章が上手い人は事実陳列でも何とかなるのだろうが、私は別に上手いわけでもなければこだわりがあってこうなっているわけでもない。何も考えずに書いたらこうなっている。強いていうなら「ゴールの見えないマラソン」が大嫌いなので、小説に関してもまずは結論を先出しにしてしまうのだろう。