1月28日に、「パスキーのすべて」という本を共著で出版させてもらうことになりました。
出版社の技術評論社のページに、本書の「はじめに」を掲載頂いています。1分で読み終わるので是非ご覧ください。
また、数ページほど、本文からの抜粋もご覧頂けます。どういった内容が書いてあるのか、イメージをつかんで頂いて、購入をご検討ください。
諸先輩方のように、毎日ブログを書くことは私にはとても難しいので、3人で共著なのを理由にして、年初から1月28日の発売まで、3日に1本ぐらいの感覚で、どこかのブログで記事を書き続けるチャレンジをしてみたいと思います。1ヶ月ぐらいならきっと続くことを祈ります。これは4本目。
気付いたらなんとなく古参っぽく扱っていだだいている私ですが、ID業界に足を踏み入れたのは、2019年頃と、比較的若造だったりします。
私がこの業界に比較的早くキャッチアップできたのは、日本語で勉強できる本があったおかげです。
その中でも、個人的に必読と思う本をいくつか紹介させて頂きます。
Auth屋さんの3冊セット

この3冊は誰もが認める必読書だと思います。OAuth2.0やOpenID Connectについて、原文の仕様を読んでもいまいちイメージのついていなかったところに、「なぜ」それが必要なのかという背景を補足してくれました。
暗号技術入門

ハイブリッド暗号とか、鍵配送問題とか、すごく簡単に自分で計算できるRSA暗号のコンセプトを理解するための例題など、暗号の基礎をこの本で学びました。
デジタルアイデンティティー 経営者が知らないサイバービジネスの核心

OpenID Connectを作った Natさんの著書です。
ビジネスとして、アイデンティティの大切さを説いている本です。私がパスキー本の出版に当たり、過去3回書いたブログの中身も、この本にかなり影響を受けています。ID基盤に必要なのは、単に認証だけではないということが説明されています。技術者としても、ID基盤として必要な機能の全体像を把握するために読むべきです。特に、プライバシーについては、オンラインできちんと勉強できるリソースがない中、詳細に解説されています。
ということで、私がID業界に足を踏み入れるためにお世話になった5冊を簡単に紹介させて頂きました。
なお、最近発行された、「デジタルアイデンティティのすべて」も、きっと必読書になるだろうと思われます。(私も原文でちまちま読み進めているところです。)