静かなインターネットってなんだ。いわゆるトレンド的な、世の耳目を引くような話題に乗らないということなんだろう。とはいえそれならnoteでも別に良い。ということは中身の問題じゃないのかもしれない。
ここにはいわゆる「いいね」的な、読み手から書き手への量的なフィードバックシステムがない。代わりに感想レターなるものを送れるらしい。静かな、という割には仰々しい気もするが、要は読み手にしか伝わらないクローズドなフィードバックシステムを志向するということなんだろう。いいねのような定量的かつ公開される評価は、いわゆる「Buzz」の源泉だ。みんな結局いいねを求めて物を書き、いいねの多いものだけ読んでいく。インターネット上のアテンションエコノミーというのは勝者総取り、剥き出しの資本主義そのものだった。めでたしめでたし。
……という話はすでに10年以上前から手を変え品を変えあちこちで披露されているはずで、フィードバックシステムをクローズドにしたところで何かが変わるとも思えない。が、名前に惹かれた。家の中に3歳男児がいるおかげで、インターネットどころか実世界もたいへんやかましい。ネットくらい静かな場所があっても良い気がするというのが正直なところなのだ。とりあえず使ってみよう。