(※初出:tumblr。2023.11.19転記)
ギャルゲーパート、どこか斜に構えた地の文とかツンケンギスギス暴力的な女キャラとかにギャルゲーを感じて疲れました。(笑) 女の性別で生まれたことが嫌になってたの、こういうのばっかり摂取してたからなんだろうなぁ……。
そして男キャラと違って女キャラは夜間街をうろついておらずバイト(パラメータ上げ)に集中できるので進学が楽でめちゃくちゃ嫉妬した。
面白かったのはやっと達也の人間性が見えてきたところと、瞳(乙女ゲー)パートとは各キャラの見え方が全然違ったところですね。これは両方遊ばないと損。
そんなこんなでギャルゲーパートでのキャラ雑感。
■ 郡司 達也
キャラが薄めのツッコミ気質で根が良い奴なので男女問わず懐かれるって、主人公の条件だったんだな……(乃凪範尚を見ながら)。
瞳ちゃんと違って進路が定まらず、そんな時に外国在住の父親から「卒業したらこっちに来ないか」と誘われ、まさかの世界規模で進路を悩んでいく羽目になる男。それなのにさくさく能力を上げてどんな進路にもすんなり対応できるんでめちゃくちゃ優秀なんだろうな……羨ましいな……。
男女ともに嫌味かってくらいできた人間が当たり前のように主人公におさまってるところはTAKUYOらしさな気がしてきたし、そこが好きというか居心地が良いと感じる理由の一つなのかも。
瞳ちゃんとのイベントや回想が共有されてる分視点や思考の違いが浮き彫りになってすっごい面白かったです。
■ 片瀬 那智
瞳パートにおける麻美ちゃんポジション、要はフリーダム親友枠。づかづか押しかけて来ては寝泊まりする割と迷惑キャラだし麻美ルートでは殴り合いするし、瞳パートでのあの優しさは何だったんだもう世の中何も信用できねえとなぜか挫けかけた。でも殴り合いで対話する男はTAKUYOの風物詩だよな(?)。面白かったです。
■ 真田 博士
メインヒロインこと瞳ちゃんとの恋敵なのもあって関係性が悪い。でもできるやつだし脚本という意外な才能が見られるのは達也パートだけだし、というのが何か印象的でした。
■ 草薙 瞬
出ないと思ったらさらっと出てきて普通に達也と会話してて、それが何か達也の世界に普通に溶け込んでる存在なんだなと思えて味わい深かったです。
■ 佐伯 瞳
本人が主人公だと全然普通に眺めてられたんですけど、達也視点で見るとなんか底知れないというか呑み込まれそうな雰囲気があって、こ、怖いな?! 達也よくこいつと付き合ってたし今も未練を抱えられるな?! とか思ってしまったのがなんかとても良い経験でした。
■ 佐伯 悠見
しっかりしてるけどどこか抜けてるし守ってあげたくなる、かわいい年下の女の子。メインヒロインの妹なので接し方もそんな感じある、けど「お兄ちゃん」とは呼ばないんだなぁ……ツインテロリ元cvくぎゅなのに……。
しかも達也でなく那智のことが好きだし失恋して傷ついた悠見ちゃんに寄り添ってもEDを迎えても靡ききらず、TAKUYO剛毅に過ぎるだろう。感心した。
■ 萩原 麻美
横暴系腐れ縁幼馴染。見ていて疲れた。けど好きで好きでしょうがないのも漏れまくってたので、達也くんはさっさと気づいてあげてほしくもあった。
■ 山田 まゆ
横暴を通り越して暴力系女王様。見ていてだいぶ疲れた。けど根はまじめだし(TAKUYOキャラだいたい根がまじめ)、子役として早くから仕事をしてきた分しっかりしてるし、小休止も小休止として楽しみつつちゃんと夢に向かってまっしぐらなところは素敵で元気をもらえたような。あとポニテが良い。元気をもらえました。
■ 藤野 梓
読書好きで動物好きで家での居場所に悩んでて、感性に共感するものが多くて好きでした。馴れ馴れしい主人公にバッサリ物を言える辺りは羨ましいくらい。
相手の望んでない友好を示して拒絶されて怒る達也に「いや自分本位過ぎでは?」と冷めた目で見てましたけど、一目惚れに近く気になってた表れなのかなと思ったらちょっとほっこりしました。
■ 中沢 薫
政治家令嬢。謎に口が悪いけどそれだけで不良判定するのはどうにもおかしいくらいめちゃめちゃ真面目な子。TAKUYOキャラだいたい根が真面目(2回目)。
汚職をした父親のこと憎んでるけど誰にも言えず悩んでる辺り家族思いなんだなぁ。突き出しちゃえばいいのに。と思ったけど政敵による濡れ衣?だったようで、突き出さなくてよかったね……えらいね……TAKUYOこういう「勘違いで本当はちゃんと善人でしたよ!」展開が多いので根明というか性善説に基づくメーカーなんだろうな。たまには本当に汚職やってた救いようのないクズ親とどう向き合えばいいのか悩む子を見て生きる参考にしたい。古橋か?
大好きで上手な歌も続けながら幸せになって欲しいです。作中でも言われてたけど美人さんだよね。
■ 鮎瀬 碧
本作の天使。地味で影が薄くておとなしくて人と話すのが苦手で絵を描くのが好きなやつに悪いやつはいないんですよ古橋とか。
これまでのツンケンキャラは何だったんだ……というレベルでひたすら癒やされました。達也くんもあまりに癒やされたのか物腰が柔らかいしさっさと「碧ちゃん」呼びするし(あまりにナチュラルに呼ぶので後輩だったっけと少し悩んだ)、優しさ穏やかさって人に伝播して世界が良くなるんだな……全然一緒にお茶とかしたい……あまり喋らなくていいので……そっちの方が私も助かるので……。
好きなこと、したいことが明確にある碧ちゃんと、それがなくてさすらい続けてる達也くんの対比も良かったです。裏メインヒロインでしょ碧ちゃん。
空の青が好きとのことで理由が語られるんですが、「いやそれスイクラ古橋じゃん」とひっくり返ってTAKUYOまじで一貫したテーマでゲームを創り続けてることを思い知りました。つまり内側からすべてを暴き等しく赤に染める王から、外側からすべてを包み等しく青に染める王になるのだと……古橋……尊…………(しばらくお待ち下さい。)
■ 南先生
男視点になると才女たる先生も細かいこと気にしてギスギスしてる(笑)みたいに見えるのがすっごい嫌だなぁ……。
あと達也パートで見れたイベントだったか覚えてませんが、大人の「思いやり」で子どもの「個性」を嗜めるのを是とし、そうした大人の思いやりに気づかず反発するのは「子ども」の証だ、みたいな論調はちょっと意外でした。
■ 土師先生
南先生の影に隠れてるというかうだつが上がらないダメ教師に見せかけて、上記をちょっと執り成してくれる辺り、生徒思いで気が利く良い先生だよなぁ。そういえばリトエイで繊細さが描写されてたか。
■ 沢登 譲
内沼もだけど普段「ヌイくん」「ナイくん」とか呼んでるのに「内沼くん」「乃凪くん」と呼ぶことがあって面食らった。どう呼び分けてるんだ……
■ 内沼 葛
達也には雑でも一応敬語は使ってて、お前瞳先輩への接し方の差……甘えてるというか舐めてんのか……? 男社会は上下関係に厳しいってか……? 世の中めんどくせえやはり隠棲するしかない…………。
■ 乃凪 範尚
お前は逆に口調は同じでも声音は明らかに違うし、達也相手だとちょいちょい扱いが雑になるよな。妹は身内も認めるそっくりさで別にかわいいもんじゃないと言い切って(けどパニパレで弟妹思いなのは出てた)犬を飼ってて体毛は薄いとか色々情報が出てありがとうございました。