『神様と恋ゴコロ』雑感1

見代
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公開:2023/7/30

(※初出:tumblr。2023.11.19転記)


教会育ちの少女が研修生としてやって来た男子(問題児)の面倒を見ながら一人前のシスターとなるために経験を積んだり恋愛を通して還俗したりする育成シミュレーション乙女ゲー。

ライターさんとの相性に確信が持てず見送ろうか悩んでたのですが、『エチュード』をやったら「TAKUYOならライターが誰でも信用できる」という境地に至って買いました。

■ ストーリー

メンタル難あり少年3人もの世話を未成年のそれも素人に任せるんじゃない。(第一声)

……いやまぁ、懺悔室の存在から考えても聖職者の役割のひとつではあるんだけど……一人前になるには必要な技能なんだけど……そしてハイティーン少女によるなんちゃってカウンセリングからの恋愛は乙女ゲーの定番なんだけど…………。

「善意で接してたら恋愛感情を持たれて執着されてしまう」は乙女ゲーあるあるの悩みなんですが、このゲームは面倒を見て関係を深めても最終的には「目指す道に進むか、男の手を取るか」をプレイヤーの意思で選べて、ストレスフリーでありがたいです。TAKUYOのそういうところが好き。

小野さんが関わってるゲームは『ひめひび1学期』以来だったかな。主人公の能力値やキャラの好感度、フラグ管理によって発生するイベントが細かく変わるので、毎プレイの頭から最後までが「完成されたひとつの物語」として楽しめる感じがあって好きです。たまに「あれからしばらく経った」と言われても「いや昨日の話ですが」ってなっちゃうこともありましたが(笑)。

■ 絵

端的に言って顔が良い。目の表情が好き。

スチルはバストアップが多く、シチュエーションや主人公との絡みというか関係性があまり楽しめないのは残念だったんですけど(そういうのもなくはない)、顔の良さを思う存分堪能できるし、一枚絵として見栄えのするものばかりだったのでグッズちょっと欲しいなとか思うくらいには魅力的でした。いやグッズ欲が薄いので実際に出ても買わないと思いますが。

■ システム

パラメータ管理が地味に難しい! オプション画面で各EDを見るための目安パラメータが確認できるんですけど、それの通りに調整するとそもそもイベントが発生しなくてルートに入れないことも多いし、イベントが発生する最低限の能力値に止めて好感度も抑えておかないと見られないEDとかもあって、久しぶりに攻略サイトとにらめっこしながらゲームしました。

でもちょうど直前にやってたPSP版『エチュード』と比べるとパラメータの調整自体はしやすくて、進化を感じました。楽しかったー。システム的には『エチュード』の正統続編の趣あった。ミニゲームの種類が多くて大変だったけどすごい楽しかったです。スキップもしやすくてTAKUYOのそういうところが好き(2回目)。

あと各キャラクリア後に遊べる心理テストが、内容もなんですけど存在自体が面白すぎて面白い。たまに遊んでみようとおもいます。

■ 曲

あの曲はパニパレっぽいとか、この曲は死神と少女を思い出す(たぶん本来は順序が逆)とか他のゲームを彷彿とさせられることが多く、TAKUYO総集編みたいな趣があって楽しかったです。作曲者が同じ人なんだろうな。

そういう意味ではこの人の曲もTAKUYOゲーに欠かせない要素として受け入れられてたはずなんだけど、そこを変えてきた辺り思い切りが良いよなぁ……。

そんなわけでSwitch版の主題歌ですが。クリスマスっぽさ満載ですね~バッドエンドで流れる曲が特に好きです。というかEDは迎えたEDの種類で固定だから良いとして、新OP2曲は狙って聞くのが難しかったのと旧版も聴きたいんだよな~という欲を満たそうとすると選択固定制は不便だったのでランダムという選択肢がほしいなぁとかおもいました。まる。

キャラ雑感は次の記事で。

@kmgtr
心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく書きつくればあやしうこそものぐるほしけれ