看護学生を見ていて思う。
報われないなって。
だって、寝る時間もまともに取れない過酷な実習を耐え、ようやく看護師になれるのに、
新卒1年目は本当につらく、泣きながら仕事をして、心を病んで辞めていく。
全員がそうではないけれど、多くの看護師が3年目までに辞める。
もちろん退職理由は前向きなものもある。結婚とか、転職とか、進学とか。
でも、職場が嫌になったり、看護師が嫌になったり。
自分を否定してしまったり。
本当に報われない。
この看護師の業界、なんとかできないのかな。
変えられないのかな。
転職支援サービスとか、そういう看護師の救いになるものもあるかもしれないけど、結局のところ問題解決はしていない。
なんなら、とりあえずどこでも良いから転職させて、紹介報酬をもらうだけの、悪質な転職サービスもある。
そういうのじゃなくって、もっと本質的な解決をしないといけないと思う。
もし、自分にできることがあるとしたら、大学と病院と協働して、原因を分析して、対策を取るとか、かな。
大学の研究の一環として、できないかな。
看護学生が思い描く「看護師として働いている自分」と、看護師1年目が経験する「看護師として働いてみた自分」と。
どんなギャップがあるのか。
なにがつらくて、なんで辞めたくなるのか。
もし、そのギャップを埋めることができたら、何か変わるのかな。
あと、看護師の先輩との人間関係の問題。
お局の存在とか。
あれも何とかならないのかな。
いつも思うけれど、なんで先輩看護師って後輩にキツく当たるんだろう。
もちろん指導の一環として理解できるものもあるけれど、理不尽なものも本当に多い。
あと、なんで働いてる看護師って、看護学生に優しくしないんだろう。
自分たちも同じ道を歩んで、辛かっただろうに。
なんでそれを忘れてしまって、同じことをするのだろう。
もしかしたら、それを辛く感じた人は、そもそも全員辞めてしまっていないのかもしれないけど。
もしそうなら、どうしたら回避できるのかな。
教育システムのせいで、うまく先輩と後輩がコミュニケーションを取れないせいなのか。
業務システムのせいで、多忙すぎて教育に時間を割けないのか。
もしくはその両方なのか。
分析していけば、何か糸口が見えるかもしれない。
せっかく、いまフリー看護師として活動していて、縁があって県を代表する大学で働いてるのだから。
自分にできることがあるなら、やってみたい。
そういう研究なら、ずっと教授から勧められている大学院進学も、視野に入れたい。
一度、学部長の教授と話してみよう。
僕のフリー看護師としての使命のひとつ。
看護師に対しても「人助け」をしたい。
報われない看護師を、救いたい。
そして、
「自由な看護師」をもっと世の中に増やしたいと思う。
こばん