心の隙間を埋めたい人たち

小太り
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みんな心に隙間があって、埋めようと必死だ。

手っ取り早いのが、恋愛と仕事。どっちも簡単に始められる。しかも「モテる・仕事ができる」という事実は、現代社会において強者感もある。

そのほかには、有名人と仲良くしたり、自分の趣味や興味あるジャンルを深堀りしたり、いろんな手法がある。

ぼくは仕事が辛くて友達もいない時期に、狂ったようにライブに通っていた。

正直、音楽を楽しんでいたというよりも、現実逃避の手段。

「人生がうまくいってない」という心の隙間を、音楽で埋めようとしていた。

その結果、だれも知らないインディーズバンドを見つけては「こんなマニアックなライブに行くのは俺ぐらいだ」と悦に浸る。

ライブハウスで知り合った人に「このバンド知らないの?」とクソうざいことを言っていた。本当に申し訳ない。

なにかで心の隙間を埋めると、対象物を同一化してしまう。ぼくは音楽やライブを手段として心の隙間を埋めた。

音楽に詳しい・ライブに通っていることが自分の価値だから、周りの人には「俺は月に5回もライブに行くんだぜ!」と虚しいアピールをしていた。

たまに「〇〇に詳しい!」「〇〇さんと飲んだことがある!」と自分の価値をアピールしてくる人がいるが、本人の価値はゼロのままだ。

なにかで心の隙間を埋めようとしても、一生埋まらない。結局は、心の隙間を直視するしかないと思う。

@kobu
コメダ珈琲のモーニングを食べる生活を送っています。