『ヴェノム』って絶妙な味がする

春頃
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『ヴェノム:ザ・ラストダンス』を見た。

入場者特典のイラストは両面どちらもかっこいい。

余談だが入場者特典の情報をチェックすることがあまりないのでデカい特典を無理矢理バッグに収納しボロボロにしてしまいがち。貰えると嬉しいのだけど、申し訳無い気持ちになる。

以下ネタバレ有りの感想。


普通に面白かったし相変わらず『ヴェノム』の味がした

普通に面白かった。『ヴェノム』の三部作として綺麗にしめられていた…と思う。

そして相変わらず『ヴェノム』は絶妙な味がした。ストーリーは三部作どれも王道なのだけど『ヴェノム』にしかない味がしてクセになるというか。

例えがおかしいのは承知なのだが中華料理の八角みたいな感じ。口に入れた瞬間に八角が主張してきて「おっコレコレ」となる。でも風味を説明しようとすると言葉にしにくい。八角は八角としか言いようがない、みたいな。

『ヴェノム』過去2作の大ファンというわけでもないのだが、あの味を食べに『ザ・ラストダンス』を見に行ったみたいなところがある。そして『ヴェノム』味を満足するまで楽しんだ。これはもう『ヴェノム』味を楽しむ映画だった。

おそらくエディとヴェノムの掛け合いが絶妙な味を出しているのだと思う。他にはないバディで、SNSだとカップルとか新婚とかに例えられていたけど言いえて妙だなと思わせる味がある。ヴェノムの絶妙なキャラクター(ビジュアル含めて)がロマコメっぽく見せているのかもしれない。

今回もエディとヴェノムの掛け合いの部分だけ「ん?今何見せられてる?」みたいなシーンがずっと続いた。でも振り返ると不必要なシーンではないのでますます不思議だ。

一番の何を見せられてる?のシーンはヴェノムがダンスするシーン。だからその姿になったら見つかるんだろうが…と思いつつもヴェノムがノリノリでABBAを踊ってる姿を見ると「楽しそうだから何でもいいよ」みたいな気分になる。まあ、何でもいいわけは無いのだが。そしてタイトル回収そこかい。

ちなみにアクションが一番かっこよかったのはシンビオート軍団の一人でクリスマスの彼女だった。

前作で言うとエディと喧嘩別れしてパーティーに繰り出しつつ寂しがるヴェノムがとてもロマコメだった。パーティー仕様にキラキラしながら凹んでるヴェノムは謎の愛嬌があった。何のシーンこれ?と思いながら微笑ましく見た記憶がある。

そう思うと1作目が一番王道かつ『ヴェノム』の味が薄かったような気もしてくる。今度見直してみようと思う。


エンドロールが長い+ポストクレジットシーン

長かった。SNSで長いという情報を得ていたが、長かった。どうも15分あるらしい。やっぱり長いな。

しかしスタントダブルがメインキャストと同じ流れでクレジットされたり(もしかしたら最近の風潮かもしれない。他の映画のエンドロールを覚えていない)、ドッグトレーナーがクレジットされたりと、映画に関わるスタッフをなるべくクレジットしようとした結果なのだろう。

そう思うと悪いことではない気がする。

15分あるエンドロールのあとには恒例のポストクレジットだが、ちょっとよく分からなかった。SSUに繋がるのだろうか?というかSSUは無理にユニバースにしなくても良いと思うが、そこは上手いことやるのだろう。


今作で『ヴェノム』シリーズは綺麗にしめられてしまったので、もうこの『ヴェノム』味を新作で味わうことがないのだなと思うと寂しい。

SSU作品はまた『ヴェノム』味みたいな独特な世界観の作品を作ってくれたら嬉しい。


※2024/11/02の日記に感想レターありがとうございました!共感嬉しいです