小さい頃、初めて暗記した数字は家の電話番号で、その次は仲の良い友だちの家電だった。夏休みに3日に1回はかけるから手が覚えてしまうのだ。恥ずかしながら地元にいる間は市外局番という存在をしらなくて、この世の電話番号の始まりはすべて096だった。
それなりに地元がいやで出ていった部分もあるので、普段は帰りたいとあまり思わないけど、ふいに096が目に入ったとき(インスタのおすすめに出てきた素敵なお店のプロフィール欄とか)急激に地元に帰りたくなったりする。
096はかなり暮らしの数字で、自分が096を持ってのんびり暮らすのもいいし、反対に色んな096にかけて生活を送るのもありだよなあ、なんて思う。
出て行ってからだいぶ経つので、自分のいいように地元の生活の良い部分だけを切り貼りしているなという自覚はある。それでも、帰省してご飯の予約をするために096にかけるのは、中々ほっこりした気持ちになっていい。
今年帰れるのはきっと12月のおわりだろう、飛行機が高すぎるから!