気持ちの切り替え方

kohana
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公開:2026/2/25

今年の2月から2年間天冲殺だそうだ。

この天冲殺、占いによってとっくに終わっていたり、もっと先だったりするのだが、面倒なので今月からが天冲殺だということにした。適当だ。しかし本気じゃないからいいのである。そして、その間は少し無理をしても勉強や読書の時間を多く取るぞと決めていた。

去年の秋にそう決心した自分は2月までだらだら過ごしていた。ありがちな話だ。

そしていよいよ天冲殺だという時期に厄介な事案が発生した。抜歯をすることになったのだ。予想外の大きな抜歯だった。当然だが予定は狂った。でも正直に白状すると、想定よりも回復は早かった。予定なんてそんなに狂わせる必要はなかったのである。もっとも睡眠時間が3時間ほど増え、食が細かったので体力が落ちた。だからゴロゴロしていたのだと言いたいが、このゴロゴロはどう見ても過剰だった。

そんなとき、この2月の新月にちょうど旧正月が重なるという話を読んだ。なんとなく縁起が良い。物事を新しく始めるのにぴったりな感じだ。よし、新月から本気を出そう。そう思い更にゴロゴロした。

しかし、その新月の日に自分が何をしていたのか覚えていない。きっと眠いとか肩がこったとか言いながらだらだら過ごしていたのだ。いや、ニュースに夢中になっていたのかもしれない。とにかく気持ちは切り替わらなかった。代わりに日本の総理が変わったのだ。いや、総理は同じであった。変わったのは野党の方だ。

こうなったらもう、なにもないただの日に気持ちを切り替えるしかない。

そういえば、ずっと前にこんな話をネットで読んだ。自分自身が未来から来た人間だと考えるのだ。といっても一般的なタイムトラベルではなく、惨めで不幸で後悔ばかりの人生を生きて死に、気がついたら過去(つまり今)に生まれ変わっていた、そんなつもりになって人生をやり直すのである。

なるほど、もしそうだとして、自分は一体どんな人生を生きたのだろうか。きっと独身だろう。職がなく、家も財産も本も失い、生活保護を受け、小さなアパートで老後を過ごしたのかもしれない(ここで、そうなったらアパートは絶対図書館の近くにしようと余計なことを考える)。

死因はなんだろうか。その未来ってどれくらい先だろうか。最近の社会の変化をみると数年後だって予想がつかない。きっと人類はもう火星に行っているだろう。少なくとも月に街くらいは作っているはずだ。自分がそこに住むことはないだろう。でも、ライブカメラでその風景は見られるかもしれない。いいなあ。

いや、その前に人類は滅びてしまうかもしれない。戦争だろうか、疫病だろうか、天災だろうか。宇宙人襲来の可能性は限りなく低いがゼロではない。自分が生きているうちに滅びるならわざわざ人生をやり直す意味はない気がした。

来世は生まれも育ちも火星の、いつか地球に行くことを夢見る女の子がいいなと思う。その地球がすっかり自然に帰っていればもっといい。

なんだっけ

そうか、気持ちを切り替えるのか

この文章をアップしたら本気出す。

2026/02/25

Kohana

@kohana
エッセイとAuto fiction。 自分の言葉を取り戻すリハビリのために書いています。 少しでも楽しんでいただければ幸いです。