今日はインフルエンザの予防接種の予定がある。だから昨日はしっかり食べて早めに寝た。しかし、しっかり食べ過ぎた。今、軽い胃もたれを起こしている。
軽度の胃もたれならワクチン接種はできそうだ。それに病院に行くまでには落ち着くかもしれない。食べたものは既に消化されており、軽い空腹すら感じているのに重さだけが残っている。胃の中では何が起きているのだろうか。
自分は小食である。といっても子供の頃は人並みによく食べていた。成長期なので少しも太らず、学校の健康診断ではいつも痩せ気味だった。小学校2年の時には体重が思うように増えないことにがっかりしていた記憶がある。当時、体重が増えるのは大きくなれたという意味で、嬉しく誇らしいことだったのだ。
しかし食べる量はやがて人並みになり、更に読み書きという三度の飯より好きなことができ、気がつくと恐ろしい小食になっていた。一食や二食は平気で抜ける反面、人並みに食べようとしても食べられない。
小食になった時期に義務教育を終えていたのはせめてもの幸運だった。自分の小学校では完食指導が終わるか、終わらないかの端境期で、教室の隅でひとり食べかけのパンと戦っている子がたまにいた。
しかし小食はやはり困る。特に苦労するのは会食だ。あまり食べないと体調を心配されたり、付き合いが悪いと陰口をたたかれたりする。相手は善意なのだろうが、もっと食べなさいと勧められることも多い。お腹がいっぱいですと断ると、のど越しがいい麺類なら入るでしょう、と煮麺やうどんが登場する。しかし喉を通ろうが通るまいが、到達する胃はすでに満杯なのである。結局無理して食べて翌日寝込むことになる。
この苦しみが激減したのはコロナ禍がきっかけである。あれ以来あれこれ理由をつけて会食は極力断っている。だから胃の調子がいい。
胃の調子のいい日が続くと、自分も人並みに食べられるのではないかと錯覚する。そして好きな野菜などを多めに調理する。しかしあくまで錯覚であり、我に返ると胃もたれを起こしている。
今日がその日だ。
2026/10/06
Kohana