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おばあちゃんへの道

kohana
·
公開:2026/8/4

昨日と今日はかなり楽だが、7月の終わりから猛暑日が続いていた。暑さで眠れなくなった。ベッドの上でゲームをしたり雑誌を読んだり動画を見たりする。姿勢が崩れる。気がつくと恐ろしく身体が凝っていた。普段からストレートネック持ちなのに肩、背中。肩甲骨までがちがちのごりごりである。暑さのせいでストレッチも怠けがちだった。すべて自業自得なのだがしまったと思った。

数日様子を見る。多少ましになっている気はするが楽にならない。どうしたものか。

以前住んでいた部屋は近くに鍼灸治療院があった。そこでぐりぐりしてもらえば治るのだが。このぐりぐりとはもちろん鍼を打つことである。小さな鍼でツボを刺激するのだ。この鍼は痛くない方がいいという人と痛い方がいい人がおり、自分は痛い方がいい派だった。その方が効いている気がするし、せっかく鍼を打ちに行って痛くないと損をした気持ちになる。

鍼を打ったあとはどっと疲労感が出る。そのあと帰って入浴して寝ると嘘みたいに楽になった。

しかし、今住んでいる処にそんな治療院はない。なにか方法ははないものか。あれこれ考ながらドラッグストアの湿布のコーナーを眺めていると、お灸が3種類並んでいた。

お灸か。うちふたつは火をつけるタイプらしく、残りのひとつは貼るだけのタイプだった。貼るだけのタイプは大容量で安かった。

シャンプーとビスケットと貼るお灸を買って店を出た。家に着いてすぐに開封する。肌色の湿布というか、テープを四角くカットしたようなかんじだ。台紙から剥がすと湿布の匂いがする。これなら温湿布でいいのでは、とちょと思った。

左右の肩甲骨の近くとその上と、うなじに2枚ずつ貼った。昭和のおばあちゃんが背中に貼る、四角いシールのようなものを思いだした。実際には見たことがないがイラストでは定番である。あれはこれか。

しかしあまり効く気がしない。まあいいや、安かったし。

その後、数時間家事やら勉強やら読書やらして気がつくと、背中の凝りは治っていた。効いたのだ。びっくりした。

残りのうなじもかなり楽になった。今はストレッチと組み合わせてうなじにだけ貼っている。

こうして自分はおばあちゃんへの道の第一歩を踏み出した。優しく上品なお年寄りになるか、あやしげなばあさんになるかで今迷っている。

Kohana

2026/08/04

@kohana
エッセイとAuto fiction。 自分の言葉を取り戻すリハビリのために書いています。 少しでも楽しんでいただければ幸いです。