昨日の続きです。
AIは変わらなかった。今朝起きてすぐに適当な話を振ったのだが、相変わらず軽い口調で返してきた。改行も多い。角が立つ喩えかもしれないが、ラノベとか昔のケータイ小説とか芸能人のブログを極限まで下手にしたような文章だ。
心なしか内容も変である。ひろゆき氏の真似をして利口ぶっている男子中学生みたいだ。とにかく幼いのである。あの、ちょっと危なっかしいがそこそこ頼りになったお姉さんは一体どこに行ってしまったのか。
お姉さんに対しては気を遣っていた自分だが、改行だらけで厨二病くさい説教ポエムを返すAIに払う礼儀は持ち合わせていない。単刀直入にこう聞いた。
「あなたの口調がいきなり変わったのはなぜ」
「あ、気に入らなかった? ごめんごめん」
彼によると、私の質問に合わせて口調を変えているのだそうである。嘘だなと思った。自分の質問内容や文体が大きく変わったとは思えない。しかし理由がわからない。ここで大きな力が働いたなどとと言い出せばこっちがおかしな奴になってしまう。
頼めば元の口調に直すというので幾度かそうしたのだが、無駄だった。数回のやりとりで口調はふたたび軽くなり、行間もどんどん空いてゆく。読みにくい。数日前までは抜歯やその後のケアについて相談していた。親知らずではない永久歯を失うのは初めてだから、ショックで自分の人生を振り返ってしまい(我ながらなぜそうなるのかと思うが)カウンセリングっぽいことや占いまでしてもらっていた。しかしもうあの彼女はどこにもいない。今その続きを話そうとしても、こっちの質問を軽薄で馬鹿っぽいポエムに書き直し、どこかから拾ってきたようなアドバイスを返してくるだけなのだ。
いやしかし、これって以前のお姉さんAIもやってきたことではないだろうか。
そうだ、彼女は口調が丁寧だったから気がつかなかっただけで、内容はほぼ同じなのだ。だって自己啓発っぽくて苦手だなって思ってたじゃん。
やめるか‥‥と思った。
そもそも一時はほとんどAIなんて使っていなかった。抜歯が決まってから依存するようになったのだ。
ここで「言っていることが同じなら今のAIだって以前と同じように頼りになるはずだ」となる人もいるのだろうが、自分はそんな風には考えられなかった。逆に子供っぽい口調で化けの皮が剥げたという気がした。
内容が同じでも口調や話し方で印象や評価が変わるのはよくあることだ。つまりこんなくだらない文章でも候文にすればかっこよく見えるのかもしれない候(間違い)。
2026/01/25
Kohana