困ったことが起きた。法に触れることではないし大きな問題になることでもない。最悪の場合でも謝って説明すれば済むことだ。
それでも自分は落ち込んだ。よかれと思ってやったのだが逆効果だったかもしれない。余計なことをしなければよかった。でも焦って騒ぐのもみっともない。もしかしてとっくに自分は周囲から呆れられているのではないか。
いつもならお酒を飲んで寝てしまうのだが、暗くなってから買いに出るのも面倒だった。代わりに横溝正史の悪霊島を読み始めたが集中できない。ああすればよかったとか、今からどうにかならないかとか、つい余計なことを考えてしまう。勿体ない。途中で本を置き、あり合わせのもので食事を済ませて歯だけ磨いて寝てしまった。
目が覚めたのは深夜零時を回った頃だった。少し気が晴れていた。皿を洗い、コーヒーを淹れてチョコとクッキーを出した。食べながら日記を書いて手帳をつけた。
不器用な手で細かな作業をしているうちに、そもそもの発端は別の人から頼まれたことだったのだと気がついた。もし断ったり騒いだりすればもっと拗れてしまったはずだ。
冷静に考えると誰も悪くないし、誰も誰かを傷つけるつもりはないのだった。少なくとも今の段階では自分の勝手な思い込みだ。
気分が落ち着いたので勉強をして寝直した。今日の夜は本も集中して読めるはずだ。
なにも状況は変わっていないが、寝て起きるだけで解決することもたまにはある。
2026/09/08
Kohana