夏が終わろうとしている。
次に来るのは秋なのに、一部の業界では冬の、さらに来年の支度が始まっている。コートのカタログが届いたかと思うと某有名な手帳の来年のデザインが発表された。
そうだ、手帳だ。
去年の秋、自分は初めてその手帳を買った。使いこなす自信がなかったので、まず前年のものを割引で買い、数ヶ月使ってみたのだ。気に入ったので2026年の手帳もそこで買った。1日に1ページ書き込める大きめのタイプである。
しかしこれが続かなかった。肩と首を痛めてしまったからだ。凝りのせいで長くペンを持てない。それにその手帳は盛りだくさんで使いこなしが難しかった。
来年からはマンスリーに戻ろうかな。夏の初め頃にそう思い始めた。いや、さすがにそれではスペースがたりない。ウィークリーにして日記はポメラでつけよう。手帳アプリに保存すれば画像や動画もつけられるし場所も取らないし。何よりあの手帳は高い。
しかし先週、反り腰強制ストレッチを試したところ、身体の痛みがかなり楽になった。他のストレッチを組みあわせ、数日後にはペンも持てるようになった。一昨日は久しぶりに手帳を開いた。
自分の場合、所謂ジャーナリングはポメラなどで打つ方が向いている。手書きでは脳に追いつかなくてイライラしてしまうからだ。でも手書きには手書きの良さがあると改めて思った。
そして昨日、例の手帳の新作発表を知った。
やっぱりこれを使おうか、何にしようか、どう使おうか、悩みながらあれこれ眺める。今の自分に向いているのはウィークリーでスケジュールの管理をしつつ、簡単なログもとる方法だ。
これで妥協するか、と考えながら画像や動画を見ていると、紙束のお化けのようなものが画面いっぱいに映し出された。あるユーザーさんの10年分の手帳だった。ページは柔らかくよれ、貼り込んだチケットや切り抜きで小山のように膨れ上がっていた。
いいなあ、と思った。この中には本人の手で毎日コツコツ書き留められた思い出が詰まっているのだ。どんな機械にもAIにもできないことだ。
自分もやってみたい。このまま身体の凝りが治れば不可能ではないんじゃないだろうか。だけど貼るものなんてレシートくらいしか思いつかない。始めるなら早いほうがいいけど、続かなかったらどうしよう。そういえば県民手帳も使いたいのだった。県民手帳をスケジュール管理用にして、あの手帳をログノートにするのはどうか。
しかし、それを実現させるには毎日ストレッチを続ける必要がある。必須のものだけで20分、フルでやると30分。さらに空き時間に数分ずつ。
自分の手書き手帳生活はこのストレッチにかかっていた。
2026/08/27
Kohana