去年の秋、懸賞で某大手海外メディアのサブスクが当たった。ただで1年読めるのだ。
最初に読んだのは自動翻訳機能のあるイヤホンの記事だった。記者さんの体験レポートで、面白くて夢中になったのを覚えている。
以来、寝る前にアプリで記事を読むのが日課になった。特に好きなのは科学系の記事だった。それが年末から始まった虫歯騒動で精神的な余裕がなくなり、気がつくと半年ほど放置していた。
最近また読み始めたのだが、気になるのは今読んでいる記事よりも1年分のサブスクがもうすぐ終わることだった。いつ終わるんだろう。明日だろうか。明後日だろうか。
そのメディアの記事はどれも長いが読みやすかった。アプリのデザインは洗練されているし、動画や写真も美しい。なぜ半年も読まずにいたんだろう。自分は有効期限を考えて悲観し、期限が切れる日に備えて無料で読める海外ニュースアプリを探し始めた。完全無料のものはけっこうある。いくつかアプリをダウンロードして少し安心した。それからまたやってしまったと思った。
自分はいつも、今ここにあることを愉しめない。これが終わったらどうしようとか、次に来るのはなんだろうと考えてしまう。
たとえば雑誌を買うと、真っ先に読むのは特集でも好きな記事でもなく次号予告だ。最近夢中になっている手帳も自分なりの使い方の整理ができたが、これはお試しであり、本当の手帳生活が始まるのは2027年からだと考えている。
いや、去年も同じことをやっていなかったか。
そうだ、去年の秋にほぼ日手帳に興味が沸き、でも使いこなせる自信がなかったので、秋に半額の2025年版をお試しに入手したのだ。そのときはこれは仮のもので、2026年から本当の手帳生活が始まるのだと思っていた。しかし身体の痛みもあって、2026年の手帳は数ヶ月分の空白がある。
昨日、来年の日記帳とスケジュール帳とカバーが揃った。どれも2027年1月始まりなのですぐには使えない。自分はバラバラに届いた手帳や文具をひとつの箱に詰めて書庫に運び込んだ。
今使っているダイアリーはまだ100日ぶん以上ある。これを本当の自分ではない、来年の準備の期間なのだと言ってしまうのは勿体ない。
明日期限が切れるかわからないアプリも最後の1日まで愉しむつもりだ。実はそのサブスクはニュースだけ読める半額ほどのプランもあるのだ。それなら自腹で購読を続けてられるんじゃないだろうか。これを機に他のサブスクを整理して、ついでに読む雑誌も整理して‥‥。
と、こうしてまた次のための準備が始まってしまう。
2026/09/07
Kohana