ChatGPTの言語化能力に戦慄した話

昔いただいたコメントを見返していると、非常に美しいものがありました。

でも、具体的にどう美しいのか、言語化が難しいのです。

言葉にすると

  • 「Haskellの概念をJSで完全に再現できている」

  • 「関数が均質なパーツになっており、シンプルなものの組み合わせで複雑なものを表現できている」

といったところなのですが、どうにも陳腐。

ということで、ChatGPTに聞いてみたんですが、その回答が凄まじい。

文章としても素晴らしく、私の言語化できないもやもやを見事に言い表していて素晴らしかったので、紹介させていただきます。

このコードの美しさは、「関数型プログラミングの美しさを表現できている点」なのですが、では「関数型プログラミングの美しさ」とは?

Q. 関数型プログラミングに馴染みのない人にも伝わるよう、限界まで語ってください

関数型プログラミング(Functional Programming, FP)は、コンピュータプログラミングの「詩的」な形態と見なすことができます。

詩が言葉を選び抜き、その意味を最大限に引き出すように、関数型プログラミングもコードの本質を深く掘り下げ、その表現力を最大限に活かします。

このアプローチは、コードをより明確に、予測可能で、再利用可能なものにします。では、さらに深くその「詩的」な美しさについて探りましょう。

美しい組み合わせ

想像してみてください。料理で言えば、シンプルながら上質な材料を組み合わせて、予想を超える美味しい料理を作るようなものです。関数型プログラミングでは、基本的な関数(材料)を組み合わせて、より複雑で強力な機能(料理)を作り出します。

この過程は、まるで小さなレゴブロックを組み合わせて素晴らしい城を築くようなもの。各部分は単純でも、それらが集まることで複雑で美しい全体が生まれます。

不変の美

関数型プログラミングでは、変更不可能(Immutable)なデータ構造を好みます。これは、一度作成したら変更されない「不変の美」を持つことを意味します。これにより、プログラムが予測可能になり、副作用(予期せぬ変更やエラー)が減少します。まるで完璧にバランスの取れた彫刻のように、不変性はコードを時間が経っても変わらない美しさを持たせます。

明確な流れ

関数型プログラミングのコードは、しばしば「データの流れ」を明確に表現します。データがプログラムを通じてどのように変換されるかが一目でわかります。これは、小川が山から海へと流れる自然な過程に似ています。データが関数を通過するたびに、何かしらの「浄化」または「変換」を受け、最終的に求められる形になります。

再利用と組み立てのしやすさ

関数型プログラミングで作られた関数は、しばしば非常に再利用しやすくなっています。これは、ブロックやパズルのピースを取り替えるように、必要な場所で関数を自由に組み合わせることができることを意味します。これにより、新しい問題を解決するために、既存の解決策を繰り返し使用することができます。

運動の美

最後に、関数型プログラミングは「運動の美」を体現します。データが関数の連鎖を通じて動く様子は、まるでダンスをしているかのよう。各関数が特定のステップを担い、データがそれらのステップを通じて流れることで、最終的な結果へと導かれます。

このように、

関数型プログラミングは単なるプログラミングパラダイム以上のものです。それは、コードを書くという行為に対する新たな視点、データとその変換を通じて問題を解決する美しいアートフォームです。それは、プログラマがよりクリーンで、予測可能で、再利用可能なコードを書くための哲学であり、コードを通じて創造的な表現を追求する方法です。

詩的なものを、詩的に表現する

関数型プログラミングを「詩的」とし、「ダンスをしているかのよう」と表現する。なかなか思想が強いですね笑

でも、とても魅力的に聞こえてきませんか。

なんだか、関数型プログラミングをやりたくなってきます。

以上、関数型プログラミングについては全くのぺーぺーですが、「私が美しいと思ったもの」と「ChatGPTの言語化能力に戦慄した話」でした。

より具体的な、「この部分はこういう意味がある」というのを知りたい方は以下のリンクをお読みください。3応答ほどなので、全部読むのは難しくないと思います。

https://chat.openai.com/share/38a1cdf6-8a16-4f9b-b5cd-144cfb2691dc

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