3日目のマイ・ベストセッション
①日本と海外の製品開発の仕方って何が違うの? シリコンバレーで活躍するエンジニアへの道
「クラフトマンシップを最小限に」という話が印象的でした。
クラフトマンシップ・・・職人気質、職人の技術力に頼るのではなく、有り体に言えばマニュアル化してやろうということですね。
マニュアル化というと、「個人のパーツ化」といった話が想起され、あまり人間的でないような感覚がありました。(「フォードの自動車工場は超高給だったけどマニュアル化された単純作業で次々人が辞めた」のように)
しかし、「個人のパーツ化」も悪くないのではと、改めて考えるきっかけになりました。
「個人のパーツ化」のメリットとしては、以下の点があると考えます。
「クラフトマンシップ世界」では仕事ができない扱いされる人も、「パーツ化」されれば一定の仕事はできる。それは組織のためにも、本人の肯定感のためにも良いことである。
ワークが一定量を超えないため、ワークライフバランスが取りやすい。シフトワークや、安定しない業務時間が幸福感に悪影響を与えやすいのは複数の研究で示されている
一方、デメリットとしては以下の点があると考えます。
退屈
アイデアを活かせない・やりがいがない
能力がある人にとっては、能力に見合った評価が得られない
しかし、これらのデメリットはすべて克服可能なものでした。
能力がある人は、より評価される環境に移動すれば良い。アイデアを活かしたいなら、まずパーツとして仕事ができたうえで経営層に回っていけば良い。
「パーツとして仕事ができる」ことは基礎だったんだなと。
少なくとも自分は、「パーツとして優秀である」ことを目指して、基礎から学んでいこうという話に落ち着きました。
Qiita カンファレンス全体を通して
このカンファレンス全体を通して一番感じたのは、「基礎を繰り返しやることが大切」「とりあえず手を動かす、は悪癖」ということです。3日間毎日、それに準ずる話があったと感じます。
エンジニアに種々求められる時代であり、またエンジニアを目指す側も様々な理想を求めるものだと思いますが、まずは基礎力=技術力・実装力・言語理解を深めていこうと思います。