人に贈るものに文脈をもたせる

kohsuke_m
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2023年に僕の行動で最も変わった点は,積極的に他者へ物理的な贈りものをするようになったことだ。これは昨年出会ったある人の影響を強く受けてのものである(そのうちここにも書くかもしれない)

従来の僕といえば,なにかお祝い的なことをしたかったとて,そもそも贈るものを選ぶことすら億劫だ,アマギフ渡してよろしくどうぞ。が許されるならそうしがちであった。

それがどうだ。いろんな記録とか購買履歴を見てみても,去年は物理的な贈りものを結構している。抜粋して並べてみるとこんな感じだ。

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・友人の結婚祝いにめっちゃいい炊飯器

・同僚の引っ越し祝いにキッチン家電や食器類

・おうちコーヒーを始めたい人に結構いいハンドミル

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ほかにもそこそこあったが割愛する。おそらく過去5年くらいの贈りもの延べ数と張るくらいなにかしら贈ったようだ,去年は。しかも諸事情により人生でトップクラスに可処分所得が少ない年だったにも関わらず,だ。

ものを贈るという行為は難しい。

贈るものを決めるの自体が高難度だし,贈られる側に気を遣わせないようなタイミングと理由がなければそもそも踏み切れないし,かといって消えものばかりでも芸が無いし。便利なんだけどね。

じゃあ結局のところ,僕が贈りものをする基準ってなんなのかというと。お世話になっている人に感謝の気持ちを示すために贈る,そこに自分なり意図をまぶしたり文脈を付与したものを贈る。これらが僕がなにかを贈るにあたって外せない要素だと気づいた。

上の例でいうと,結婚祝いの炊飯器は僕と彼とである約束をしていて,それが果たされた(僕が果たす側だ)ことにより発動した。ちなみに約束を果たすのに3ヶ月ほどのリードタイムがあったが,無事達成できてほっとしているw 炊飯器のは彼からのオーダーだ。ちなみに僕の結婚祝いには彼からホットサンドメーカーを贈ってもらったので,数年来の返礼品の意味も含む。

引っ越し祝いはとある撮影に協力してもらったので撮影機材として購入したもの(私費)をそのままプレゼントした。これもコーヒーの抽出器具一式と,温度設定できる細口電気ケトル,いい感じの食器類だ。案の定,コーヒー沼にハマってくれているらしい。

ハンドミルはコーヒー自体は好きだけれども自宅で淹れる習慣がない,始めてみたいけれど何を揃えていいかわからないという方に,最高のコーヒーライフを送るためには水準以上のミルが不可欠(実はコーヒーミルは,コーヒー器具の中で最も目利きが難しく,クオリティへの影響度が大きい)だから「ようこそコーヒー沼へ」の意味を込めて贈った。キッチンスペースが限られていることもあり,ハンドルが折り畳めるやつだ(僕も自分で使っているのと同じモデル)

こんな感じだ。僕が文脈を踏まえた非消えものを贈るのは,贈りものを通じて,自分にとって大事な人となにかを共有できたという感覚が得られる点が尊いんだと思う。

その尊さを教えてくれたあの人にはとても感謝している。その気持をなにか形にして伝えたいと思う,今年のうちに。なににしようかな。

@kohsuke_m
広告とマーケティングを生業にしている福岡県人です。修猷館→九州大学→予備校講師(数学)→マーケティング・広告の人(デジタリフト→アナグラム:現職)