頭の整理も兼ねて、現段階の私の知識で考えられる、私にとってのベストなコーヒードリップレシピ(コーヒーの抽出方法)を記載します。
前提1:コーヒーに期待すること
美味しさ。私にとっての美味しいコーヒーは、以下の通りの定義します。
苦味やえぐみよりかは、心地よい酸味や甘みが際立っている
粉っぽくない、サラサラとした質感
コーヒー豆ごとの個性を楽しみたい。(テロワール、品種、精製方法など)
以上のことから、私の考える美味しさを実現できるものとして、ここでのレシピでは浅煎りのコーヒー豆を使用することとします。
また、私は毎日起床後にコーヒーを抽出しますが、寝ぼけていても安定した味わい(ブレが小さい)が抽出できる、シンプルで手間がかからないレシピが望ましいです。(これはコーヒー豆の個性を楽しめることにも関係します。)
かかる手間に対しる美味しいが最大となる(もちろん最低限の美味しさを達成している)レシピを目指します。
前提2:理論
レシピを構築する上で、下記の理論を使用します。(名称は私の適当です。)
蒸らし理論
→蒸らし(一番初めにコーヒー豆全体にお湯を行き渡らせる工程)をした方が、コーヒーは美味しくなる理論。
浸漬式に対して透過式の方は抽出力が高い理論
→抽出力とは、コーヒー豆から水への香味成分の溶け出やすさ、とします。
抽出時間が長くなるにつれてネガティブな香味成分が出やすい理論
→時間経過につれて酸味→甘み→苦味の香味成分が出やすくなる理論。
これらの理論は、末筆の文献を参考にし、整理しました。
ただ、これらの理論は科学的にはっきりと証明されているというよりかは、経験則も含めての理論です。
レシピ1:使用する道具
抽出器具:浸漬式ドリッパー スイッチ
まず、前提1で記載した「粉っぽくない、サラサラとした質感」を達成するため、ペーパーフィルターの抽出器具としました。
ペーパーフィルターの抽出器具の中でも、浸漬式ドリッパー スイッチは透過式と浸漬式を途中で切り替えられる特徴があります。
その他の器具:絶対の縛りなし
下記URLで紹介されている器具であれば、問題はありません。
私は下記のものを使用しています。
ミル:Wilfa Svart Aroma
スケール:TIMEMORE
ケトル:月兎印 スリムポット
レシピ2:一杯分を抽出する場合の数値
挽き目:フィルターより1メモリ細挽き
湯温:90℃(湧き立てのお湯をケトルに移すと大々この温度になります。)
使用する豆の量:14.5g
使用するお湯の量:240g
豆に対する湯の倍率:16.55倍
開始から0秒時:スイッチを解放しておく(透過式)。50gのお湯を入れて、ドリッパーを回してお湯とコーヒー豆を混ぜる。
開始から30秒時:240gのお湯をコーヒー豆全体に満遍なく注湯する。注湯後にスイッチを閉じる(浸漬式)。
開始から2分15秒時:スイッチを解放する。お湯が落ちきったら完成(開始から約3分頃に落ちきる)。
最後に
このレシピは長い間、自分が使用してきているもので、大きな不満はないものです。
ただ、今回改めてなぜそのようなレシピに辿り着いたのかの理論をはっきりさせようと思い、過去に読んだ本を読み直してみる等を試みましたが、まだ自分が分かっていないことがたくさんあることに気づかされました。
今後も、可能な範囲で情報収集と検証を実施していきたいです。
参考文献
蒸らし理論
浸漬式に対して透過式の方は抽出力が高い理論
浸漬式に対して透過式の方は抽出力が高い理論