さみしさにはかたちがない。
なんかご飯食べたくないなぁとか、よく眠れなかったなぁとか、ちょっとだけだれかと話したいなぁとかそういったあれこれの片隅にいる。
集めて拾ってまとめてやっとわかる「さみしい」を、感じたときにはある程度もう自分の心の落ち着け先には迷わなくなってきた。大人になったということだろう。それともまた迷うかもしれない。それは子どもに戻るってことだろうか。
古い漫画に、その登場人物には自分を取り戻す儀式があって、迷うとひとりになってそれをする、というような一節があった。かっこいいなと思った。いつか自分にもそういうものが見つかるだろうかと考えた。
友達とおしゃべりする時のカフェオレ、ひとりで食べるちょっといいランチ、ときどき読みたくなるお気に入りの本、運転中に歌うアップテンポなナンバー、無心でつくるジャム、など、など。
儀式というには少し足りなさそうな、種類の多すぎるあれやこれや。あのときの理想とは違っているけど、まあこれはこれで、と少し嬉しくなった夜更け。ふふ。