ソフトウェアエンジニアである私は、普段はかなりのんびりと働いている。集中して進捗を出している時間でいえば一日に 2, 3 時間程度で、あとは概ね好きなことをしている。ストレスは基本的に少ない方が心身ともによい。
ところがそんな私にもめちゃくちゃ仕事をやる時期が稀にあって、ちょうどここ 2 週間がそれだった。今回はあるソフトウェアを実質 2 週間で一人でゼロから作ってリリースまでやるというもの。もちろんゼロからと言っても大体は使ったことがある技術を使うし、技術以外の部分は概ねやってくれるチームの人がいるんだけど、それにしても期間がかなり短い。
労働環境自体は非常に良いので私が納期が短過ぎて難しいですと言えばそれで 1 ヶ月伸ばしたりもできたんだけど、私はこういう難しい状況をかなり楽しいと思ってしまうところがあって、二つ返事でやりますと言った。
思えば、物事を人より速く終わらせるということがずっと好きだった。小学生の頃は給食を一番に食べ終えては良い気になっていたし、大学生になってもバカみたいに試験で一番最初に解き終えてイキり顔で講義室を後にしていた。
そういうわけでこの仕事をやっていたのだが、やはりソフトウェアを丸ごと自分で作るというのはとても楽しいことだな改めて思った。保守性が高く品質の良いソフトウェアを作るというのは大前提のことなのでもちろん独りよがりで後先考えずに自由に作るわけではないのだが、自分の得意なやり方で新しいものを生み出せるのは嬉しい。
ほとんどずっとそのソフトウェアのことを考え続けひたすら実装をして、あっという間に 2 週間が経った。紆余曲折ありつつ無事にリリースできて、今さっそくそのソフトウェアが生み出している売上を眺めながらチャミスルを飲んでいる。この達成感みたいなものは代え難く良いね。もちろん勝負はここからなのだけど、大きな山の一つは超えた。
今回は速く作らなければいけなかったのだけど、それを言い訳にして保守性とかセキュリティとかの品質が下がることがないように意識できていたのは良かったと思う。ある瞬間にサボったツケを後で大きく払うという経験は何度もしてきたので、少し成長したかな。
そういえば世間では今週がちょうど GW だったらしい。でも私は毎日が休みみたいなものなので正直それはどうでもよくて、むしろ街に人が多くてあまり外出したくないときに良い仕事を進められて良かった。
P.S. とはいえ GeoGuessr はずっとやっていて、最近カナダもやり始めた。カナダの州と準州はなぜか全て知ってたのでかなり始めやすかった。にしてもカナダは覚えるべき市外局番が少なめで助かる。結構使われているフランス語も教養程度にわかるのでアメリカとは少し違う楽しさもある。