社会人2年目を迎えた春、僕は中学生以来なんじゃないかってくらいの症状が酷い風邪を引いてしまった。
自分の風邪は最初はのどの痛みから始まり徐々に鼻に進行していくタイプで、熱は全くでない。
だが、コロナで熱が出たときの数倍つらい。何せ鼻水がたまっているのに全く鼻水を外に出すことができないからだ。
中学生のときは本当に症状がひどくて、駆け込んだ耳鼻科の先生に「よく今まで生きてこれたね」と言われたくらいだ。今振り返るともうちょっとマシな表現をしてほしかったなと思う。
あまりにつらくて仕事も休んでしまった。
当然ずっと休んでいられるはずもなく、まだ鼻が多少詰まっているが仕事には行くようになっている。
そんな状況の自分に救いの時が訪れる。まだ本調子でないのに残業を行い、やっと家に帰ってきたときのことだ。
仕事場ではなかなか思いっきり鼻をかむことができないので、全身の集中を自分の鼻1点に集めて渾身の鼻かみをした。
すると、思った以上の鼻水がでてきたのだ。しかもクレヨンしんちゃんのボーちゃんの鼻水みたいなしっかりと生命を感じることができる鼻水だ。
しかしまだまだ出きっていないようだったので、追撃をかましてみた。
やっと全部出てきた。
その鼻水はまるで豆もやしの食品サンプルといっても過言ではないくらい、豆もやしだった。
あまりの立派な姿に感動したのと、思いっきり鼻をかんだことでなんだかストレスが少し発散できた気がする。
ありがとう、豆もやし。
今の仕事がダメだったら鼻水アーティストにでもなろう。そんな風に気楽に思えてたので明日も仕事を頑張ってみたいと思う。