発症は何年前だったか忘れた。もう3年くらいか。もしかしたら記事にすれば治る、みたいなことが起きないかと期待を抱き、書いてみる。
ある年のある日、職場でいつも通り書類にペンで記入していたら、突然違和感がやってきた。この時のことはよく覚えている。私は左利きで、また、ペンの持ち方はいわゆる正しい持ち方とされるものではない。ペンだこができるとしたら薬指で、人さし指と中指、薬指でペンを挟むように持っている。普通通り書いていたはずなのに、ふと添えられている中指が書く動作に合わせて揺れていることが気になり、邪魔くさいのに目がそらせず、その存在がとても気持ち悪く感じた。そして頭の中に「???」とはてなが浮かび、これまで自分がペンをどう持っていたか、どこの筋肉をどう動かして書いていたかがわからなくなった。
この症状は何と呼ぶのだろうと検索してみると、書痙というものが近いと思われる。字が震えるほどになることはあまりないが、いかんせん持ち方や書き方の正解が自分の中で探せないので、今まで通りの文字を力を抜いた状態ですらすらと書くことができない。人前で文字を書くことがとても嫌になる。一番嫌なのは、車の給油をした際にクレジットカード支払のサインをする時だ。不安定な角度でササっと記入しないといけない。事情が分からない人からみると「ものすごく字が汚い人」である。知人には数人説明したが、会う人会う人に説明ができるわけでもないし、つらい。そこまで見ていないだろうとも思うが、「書けない」という意識のもと人前で、文字を書く行為をする度に少し嫌な気持ちになる。
朝起きてすぐだったり(いつもというわけではない)、ふとした時に数度だけ「あ、これだ!」と元の感覚が戻ってきたこともあった。が、数時間でまたその感覚はどこかへいってしまい、違和感を持ちながら力んで書く日々がいまだ続いている。書く以外の動作へは何の影響もない。箸を使う際は全く違和感なく自然な動きである。書道の際は硬筆・毛筆ともに右手で書くのだが、こちらは書く時も今まで通りだ。なにかしら脳からの特定の指令がうまくいっていないのだろう。
なにかの拍子で起きたことなので同じくなにかの拍子で治るだろう、と思いながら数年経っている。そもそも脳にまだ「元の感覚」が残っているのかが不安になってくる時もある。が、どうしようもないのであまり深く考えすぎずに毎日を送っている。ちなみに原因はストレスであることが多いようだが、思い当たるほどの辛いストレスはない。ここに書くことで治ればいいな~。
近況。食器熱が再びやってきて、イッタラのティーマチェリー、カステヘルミのプレートとボウル、ラーミのグラスを購入した。どれも本当に可愛くて使う度に良い気分になれる。短い期間でそれなりの出費になったが、満足している。もう少しあれこれ書きたい気もするが書痙に関して書いて少し疲れてしまったので、また書きたい欲と気力があるときにでも。月末には旅行へいく。楽しみ。
あとは最近陽が沈むのが早くなり涼しくなってきたので少しずつジョギングを再開。やっぱり外を走るのが好きなので、楽しい。