「変な家」を見てきた。
だいぶ"賛否両論"らしい。原因は「原作の映像化」を期待した人間の気持ちのギャップだろうと思われる。
原作(動画・本)にある不気味さは映画版にはない。映画は寧ろジャンプスケア大盛りのアトラクションホラーだった。雨穴特有のじめっとした不気味さを映画に求めたから落胆が大きくて酷評に繋がったのだろう。
以前見に行った「Five Nights at Freddy's」も結構酷評だった。よく見ている映画レビュー系YouTuberの動画でもFNaF映画を「クソおもんなくて見て後悔した」と酷評する対談動画が出ていた。ちょっとショックだったけど、"原作ゲームをストーリーまでよく知らない人間がそれを見てそういうのは仕方ない"とも思う。
映画化の話から10年近く待ったファンとしては行くたびに泣いてしまうほどの良作だった。ファンだと指をさして騒ぎたくなるほど「小ネタ」的要素満載で心は満たされた。しかしそれは「ファン向け」に作ったからだ。初見の人間はそれを知らない。
「万人受け」とはなんだろう。原作を知っていようが知らなかろうが、面白く感じなかったという意見があるのは人が千差万別なのだから当たり前だ。でもそれを一口に「史上最低にクソつまらん」「絶対見ない方がいい」「映画代無駄にした」とか言うお前、お前。意見を人に強要したり作り手やそれを楽しむ人間まで貶すのは違うだろ。
しかしながら、極端な賛否両論のあるブラックボックスは逆に人を惹きつける。その賛否両論すらマーケティングの一部なのだとしたら、踊らされた様々なネットの意見は作り手のたらした釣り糸なのかもしれない。